SGチャレカ組
多摩川Wチャレカの前検作業が終わりました。試運転もスタート練習もSG・GⅡ組にはっきり分かれていたので、ここも分割してお伝えします。まずは、SG組でバカに良く見えた人機を列挙しましょ。
S級(抜群候補)
★湯川浩司=67号機
ダッシュ起こしのスリット足がピカイチ輝いていたのがコレ。「おいおい、三島敬一郎のイチ推しまんまじゃね~か!」とツッコミが入りそうですが、マジで良く見えたもんは仕方ないっす。スタート特訓の1本目はインから遅れてまったく分からず。2本目の6コースでピカッとキました。伸びる伸びるで、メモの走り書きは「ダッシュやば!!」。3本目のスロー3コースはスリットを過ぎた直後からグンッと唸る感じ。つまり現状は完全な伸び型かも、だけど湯川はスリット足を大事にしながら自力で攻めるタイプなので、この抜群の伸びを殺さずいつも通りの調整ができたら鬼に金棒。センターアウト筋からのスリット一撃があると思います。明日の湯川の初戦は【2R4号艇】。枠番的に次の【6R2号艇】より美味しいカードだとお伝えしておきます。
★寺田 祥=32号機
うむ、これも三島の「A+」にして多摩で唯一50%を超える数字エース機。舟券の妙味は薄いけど、良く見えちゃったんだよなぁ。これは湯川の伸びと違って出足~行き足のツナギがGOOD。特訓1本目の2コース、3本目の3コースともにやや深めの起こしから、スーーッと反応してスリット付近でスパッと出て行く。それぞれ内隣の艇をスリットで1/3ほど出し抜く見え方でした。2本目のダッシュ5コースは一息だったので、狙って面白いのは2・3コースからのツケマイでしょう。明日の寺田は【8R4号艇】で、ちょっと悩ましい枠番ではあります。
A級(上位候補)
★新田雄史=58号機
SG常連ながら、この名前が当欄に載るのは2度目くらいか(前検ワースト時計を除くw)。スタート特訓は他と一緒で目立たなかったものの、足合わせのターン回りとそこからシュッと出て行く一瞬の加速感が素晴らしい。外・湯川との足合わせでは「≫≪」という珍しいメモが残されました。意訳すると「ターン回りから出口まで内・新田が圧倒の≫、そこから先は湯川が圧倒の≪」。もちろん、艇界屈指の捌きを誇る新田には持ってこいの鬼金パワーだと思います。明日の新田は【7R2号艇】というパワー的に絶好枠。①池田浩二という難敵(足も悪くないっす)をズボ差しすれば、思わぬ好配当になるかも??
★茅原悠紀=42号機
これまた足合わせで外の太田和美を一蹴。それが実に茅原らしい超鋭角かつ高速旋回で、だと言うのに1ミリのロスも感じさせない美しい航跡を描いてました。メモもまんま「超鋭角スムース」。この時点でA指定を決めたくらいの悶絶回り足だったのですが、逆にスタート特訓ではまるで目立たず。やはり前回の乗り手がイン屋の西田靖だったため、今日のところは超手前側に寄っている可能性が大ですね。三島短評「初下ろしから抜群の直線足! ペラ調整急務だが楽しみ◎」まんま、明日には正反対の足色になっているかも??
他では原田幸哉、白井英治の行き足、秦英悟の伸び足も良さげでした。私が期待している今垣光太郎49号機、平本真之73号機も、悪くないムードではありました。
GⅡレディースチャレカ組
S級(抜群候補)
★中田夕貴=34号機
あくまで女子組の中の「S」ではありますが、抜けて迫力がありました。特訓最終の第8班は4人編成で、1本目は4カドからギュッと伸びて走り書きは「ん?」。女子組のスリット足はさほど期待していなかったから、なんかビックリ箱を開けたような気分。で、2本目は2コース同体からイン大山千広をシュッと煽る気配を見せつつ、わずか1秒ほどでアジャスト減速……なぜか女子の特訓はスリット直後に落とすケースがままあるんですが、その直前に垣間見せた加速感に「んんっ??」と書き殴っておりました(笑)。最近めっきり強くなった夕貴も、このメンバーに入れば人気の盲点になりやすいはず。うーん、明日の【5R1号艇】という枠がもどかしすぎる!
A級(上位候補)
★海野ゆかり=31号機
三島推奨機じゃないけれど、スロー起こしからの行き足がゴキゲンに見えました。感覚的にはSG組の寺田祥32号機の足色に似た感じで、選手のタイプ的にもスロー2・3コースからの出し抜けまくり強襲を常に警戒したいっすね。明日の海野は【1R4号艇・9R2号艇】。足的に穴を狙って面白いのは後半だとお伝えしておきます。
★遠藤エミ=72号機
SG組の峰竜太しかり、ドリーム1号艇の選手をピックアップするのは舟券的につまらないのだが、いやあしっかりしてました。突き抜けるような迫力はないけれど、複数マッチアップした足合わせはすべて強めだわ、インからしっかり伸び返すわ、センター筋からちょこっと覗くわ、前検にして欠点が見当たらない「良質のバランス型」という感じ。ことパワー面では、似たような立ち位置の峰よりよほどしっかりしているとお伝えしておきます。今後の上積みの可能性も含めて、優勝の確率はそれなりに高いっすね、はい。
他は似たり寄ったりどんぐり感が満載で、明日の実戦とともに精査したいと思います。
前検タイムは男女まとめちゃいましょう。
前検時計トップ10
①寺田千恵 6.63
②海野ゆかり 6.66
遠藤エミ
中田夕貴
⑤羽野直也 6.67
⑥守屋美穂 6.68
⑦西山貴浩 6.69
⑧今垣光太郎 6.70
大瀧明日香
峰 竜太
丸野一樹
あららん、一緒にしたらやはり女子力がモノを言って上位独占ですか。1位はテラッチ。確かに伸びてはいましたが、逆にスローからの起こしがメチャクチャ重く見えたので、この時計は逆に危険を孕んでいると思います。男子トップの羽野キュンはちょい意外も、三島十傑だけに驚くには値しないっす。
前検ワースト5
①茅原悠紀 6.87
②浜野谷憲吾 6.83
瓜生正義
菊地孝平
⑤稲田浩二 6.82
あららん、やっぱ茅原42号機は西田靖パワーで超出足型だったのか。「ペラ調整が急務」とお伝えするしかなさそうですな。(笑)
(photos/シギー中尾、text/畠山)