優美ちゃん、誕生日おめでとう! というわけで、今日は渡邉優美の27歳のバースデー。もうデビュー10年だというのに、あと3回もヤングダービーに出られるのか。若い! 今朝はいろいろな人に祝福の声をかけられたはず。ワタシもお声がけしました。ニッコリ笑顔で応える渡邉。今日はバースデイウィンを目指す一戦となるわけだ。早々にボートを下ろして、戦いの準備を始めている。
渡邉に限らず、今朝は早めに動き出す選手も少なくなかった。1Rから安定板が装着されたのだ。早い時間帯のレースに出走する選手はもちろんのこと、12R1回乗りの関浩哉も1R発売中から試運転を繰り返していた。もちろん正味のパワーを上向かせる意味もあるが、安定板により昨日とは感触が変わってきている選手もいるだろうから、調整が必要なのだ。8R1回乗りの羽野直也も、1R発売中に水面に出ていった。初日連勝とはいえ、水面状況の変化で改めてやり直す部分もあることだろう。
安定板装着とは関係なく、本体整備をする選手も。丸野一樹、村岡賢人がボートごと整備室に持ち込んで、整備士さんに見守られながら整備を行なっていた。あと、藤山翔大のボートにはモーターが装着されていなかった。おそらく本体整備だと思うのだが、1Rと2Rの発売中には確認できなかった。藤山は昨日も整備していたぞ。
整備室の片隅では、上條暢嵩がゲージ擦りに没頭していた。ん? この光景、見たことあるぞ。デジャヴ? そうではない。昨年12月のレディースvsルーキーズバトルだ。三国で開催された第1回大会、出場していた上條は毎日ほぼこの場所に張り付いていたのだ。ひたすらゲージ擦りの一節間、というか。そしてあのときは圧倒的な強さで個人優勝を果たしている。再現なるのか!?
さて、安定板装着となったのは、強い追い風が吹いて水面が荒れているから。追い風が強いということは、スタートにも気を遣う状況である。2R、スリットを超えた瞬間にピットがざわついた。磯部誠のスタートがかなり早いと見えたのだ。スタート正常がついて、みなが胸を撫で下ろす。実際はコンマ07だったのだが、ピットに戻った磯部は苦笑いで「放った」と周囲に語っている。北山康介も「早かったでしょ!?」と確認しており、走っている選手も危ないタイミングだったと実感していたわけだ。ヤングダービーは始まったばかり。みんな、事故には気を付けて!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)