BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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児島ダービー『前検を斬る!』

 児島ダービーの前検が終わりました。スタート練習での判別はちと難しかった、というのが正直な感想です。今期の児島銘柄モーターは直線でブイブイ云わせるスピードタイプより、混戦から力強く抜け出す馬力タイプが多い気がしますね。そんな中でも、スリット近辺が軽快に見えた選手も何人か。今日のところはすべてAランクで羅列しておきます。

A級(上位候補)

★白石健=21号機

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 スタート練習の1本目、4カドから鋭く覗く行き足に惹かれました。2、3本目はスローから起こしてスリットからちょっぴり出て行く感じ。つまりは行き足~伸びに魅力を感じたのですが、三島評価(←モーター抽選記事参照)の特長は出足・回り足のグリップ感。これを総合すれば、全部の足が力強いバランス型と想定できます。4年ぶりのSGで「ラーメン屋・ケンちゃん」が大暴れするかも??

★長嶋万記=18号機

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 スタート練習より足合わせで目を奪われました。とにかくスリット裏付近の行き足から伸びが超ゴキゲン! 万記は軽量というほどではないので(今日は50キロ)、このストレート足は機力に拠るものと考えていいでしょう。4カドまくりが増えている万記だけに、常にダッシュからの一発大穴を警戒しておきたい伸び足です。(追加情報/この足合わせの時は前操縦者のままのチルト1度だったとか。スタート練習はチルトを下げたそうで、だから伸び足が目立たなかったのか……ちょいと軌道修正が必要かも?)

★田村隆信=70号機

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 下馬評のエース機で舟券的な妙味は薄いけれど、やはり軽視禁物の行き足でした。スローの3コースからでも最アウトの6コースからでも、スリット付近でシュッと出て行く。同体から抜けきるほどではないにしろ、かなりのアドバンテージが期待できる直線足です。私なりの鑑定ではサイドの掛かりもしっかりしている70号機。1マークで自在に抜け出す田村の姿が浮かびます。

★湯川浩司=53号機

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 田村を推奨するなら、この同期もワンセットにすべきでしょう。田村と同班でスリットから同じように出て行く感じ。最近の湯川はとかく行き足~伸びが仕上がるので、早くもペラを叩き換えたのか。この53号機の三島評価は「出足・回り足系は上位級で強いが、伸びが無い」だからして、自慢の出足系統+伸び足という足し算が成立するなら超抜の可能性もありますね。明日の実戦足に注目します。

★上條暢嵩=26号機

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 スローでもダッシュでも妙に迫力を感じるスリット足。特にスロー3コースから覗いた行き足は出色で、不気味なオーラが漂ってました。確信は持てませんが、今節のスリットから一撃必殺でピンを量産する選手がいるとすればグラッツェ暢嵩かも?? とりあえず、明日のスタート展示に注目してみてください。

★前本泰和=58号機

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 三島が「超穴候補」に抜擢した58号機は、確かに妖しいムードをぷんぷん醸し出していた。スタート練習の1本目にインから力強く伸び返した足色は、間違いなく27%という数字のソレじゃないっすよ。2本目の5カドも上々のスリット足で、数字でバカにされるようなら初戦から狙って面白いっすね。明日の3R1号艇のオッズに注目!

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 以上の6選手をピックアップしておきます。そうそう、私の◎=石渡鉄兵24号機もスリット付近にちょこっと余裕があって、十二分に戦えるムードでした。今日は謙虚にAランクの次点くらいに留めておきますが、ラグビー桜戦士レベルの下剋上(ベスト6)はあると思います。前検タイムです。

前検時計TOP10
①江口晃生 6.59
②湯川浩司 6.63
③前本泰和 6.64
 西村拓也
⑤田村隆信 6.65
 池永 太
⑦川北浩貴 6.66
 長嶋万記
 山口達也
⑩石渡鉄兵 6.67
 白石 健

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 なんとなんと、最古参の江口がトップ?? 伸びなりまくりもある江口ですが、ピット情報では自分の形に叩き換える可能性が高いとのこと。手前に寄せれば別物の足になるはずで、この数字は過信禁物とお伝えしておきます。他はほぼほぼ想定内っすね。鉄兵24号機も末席に入ってまずは一安心(笑)。

前検ワースト5
①瓜生正義 6.82
 中澤和志
③寺田 祥 6.81
④田口節子 6.80
 前田将太

 数字だけで「悪い」と断定できないけれど、ワースト3は目立たなかったというか存在感が薄かったのは確かなところ。早急の手術が必要かも?(photos/シギー中尾、text/畠山)