BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――64号機をめぐって

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「素晴らしいです」
 ドリーム記者会見、毒島誠の第一声だ。三島敬一郎が「24場で最も噴いているモーター」と評価している64号機。前検で毒島が得た感触は、まさに下馬評通り! この男に64号機というのは、鬼に機関銃である。

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 前検で同じ班、つまりドリーム組であり、明日の12Rで直接対決することになる他の選手たちも、毒島絶賛大会なのであった。吉川元浩は「エグい」と言い、毒島以外との比較については「どうしても毒島くんに目が行ってしまった」と測定不能。3号艇ですぐ隣を走ってみて、64号機の威力にすっかりやられてしまったようである。

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 隣といえば、毒島のすぐ内を走る峰竜太も、前検直後の段階では白旗状態である。峰自身の感触もよくないようで、「明日は(本体)整備をしなくてはいけないと思う」と劣勢モード。そのすぐ隣で毒島が怪力を示しているわけだから、そりゃもう「明日はまくられる」と、あの峰であっても口をついてしまうわけだ。ただし、その言葉はもちろん「このままでは明日はまくられる」が深意であって、明日は全力でパワーアップに励むことにはなるだろう。

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 今日はスタート練習1本目=2コースと6コース、2本目=6コースと3コース、3本命=1コースと6コースという具合に、一度も隣同士で走らなかった篠崎仁志(いずれも前者が毒島、後者が篠崎)。だから当然、毒島との比較は本来難しいわけであるが、それでも「遠くで毒島さんがいいように見えた」と証言。間に2艇3艇4艇挟んでも、毒島が目立っていたというわけだ。これもまたスゴいな。

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 ただ、仁志のモーターも三島がS評価をつけている良機である。これについては、白井英治の感触を。それぞれのモーター素性についてあまり把握していなかったらしい白井は、篠崎の52号機の評価が高いと知って「あぁ」と納得した顔になった。枠なりだった1本目、すぐ内の平本真之とはそれほど差はなかったと感じたが、外から仁志に伸びられていたそうなのだ。52号機が好機と知って、その感覚に合点がいったというわけである。

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 とまあ、大袈裟に言えば毒島がスゴい(そして仁志も良さそう)に終始していた会見、なかなか珍しい局面なのであった。で、こうなれば毒島は逆に考えどころとなる。己の形にペラを叩くや叩かざるや。後伸び気味ということもあって、手前がやや重たく感じたとのことだが、これを解消するべく叩くのか、噴いてるんだから手前については我慢して現在のパワーを活かすのか。この判断は見ものだ。会見後は、ゲージを当てて確認しつつ、ほんのちょっとだけ、実に軽く、それこそ微微微微微微調整くらいの強さ(弱さ)でハンマーを下ろしていた。明日は何はともあれ、ペラ室に毒島がいるか覗きに行こう(今節は特に規制が厳しく、遠くからしか見ることができないのではありますが)。
 ドリーム組以外についてはトピックス的に。
●西島義則が割ってる!

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 そうです、西島義則が早くも本体整備を始めていたのである。ただし、これはちっとも珍しいことではなく、気になる点があれば前検から本体をバラすのはよくあること。ベテランとなった今は、こうした場ではたいてい1班か2班。スタート練習とタイム測定が終わるのが早いこともあって、速攻で整備を始めるわけだ。明日はある程度仕上がってるかも。
●関東トリオ

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 エンジン吊りを待つ間、毒島誠、佐竹友樹、久田敏之が並んでベンチに座り、談笑中。関東地区の同世代レーサー3人、佐竹と久田が91期、毒島が92期である。毒島が1期後輩であるが、同じ時代を同じ地区のヤングとして戦ってきた3人だから(新鋭リーグも一緒にたくさん走ったはず)、あまり先輩後輩というふうには見えないもんですね。まさに盟友同士といった感じでした。
●地元ひらひらコンビ

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 今節は女子3人。そのうち2人が地元コンビの平山智加と平高奈菜だ。SGで揃い踏みしてもよく一緒に行動しているわけで、今回も案の定、足合わせのパートナーとなったり、陸の上で長く話し込んだりと、協力体制だ。もちろんあと一人の女子、藤崎小百合との絡みも、前検日から何度も見かけてますよ。舞台が丸亀とあらば、やはり平山と平高は気合が違うだろう、ということである。男どもをキリキリ舞いさせちゃってくださいね。
(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)