丸亀モーターボート甲子園の前検が終わりました。いやぁ参った。参りました。穴党の皆さん、こと優勝争いに関しては万舟の出番はついぞ現れないかも。それくらい、このＶ候補のスリット足が強烈すぎました！
SS級（節イチ候補）
★★★毒島誠＝64号機
ここ数年のビッグレース前検は「この超抜モーターで絶対！」と思いきや、前検の気配や実戦で案外大したことがなかった、という不測の事態が相次いできました。だがしかし、今節のコレは間違いようがありませんね。ドリーム組の特訓で一本目は２コースからあっという間に１艇身ほど突出。二本目はアウト６コースからさらに迫力を増してズンッとひとつ半ほど突き抜け。最後の〆はインコース110ｍ起こし（優勝戦のリハ？ｗ）で、ここだけは起こしから少し重たいムードがありましたが、スリットを過ぎてからの伸び返しはもう惚れ惚れするほどでした。
もちろん明日のドリーム２号艇は、スリット同体からでも伸びなりジカまくりが可能なパワーだと思います。逆にたんまり覗いてから差しを選択した場合は、峰の引き波で失速するかも?? 穴党がこの毒島64号機と戯れたいなら、明日のドリームでの「まくり想定」しかないとお伝えします。配当的な妙味は２－５６－全ですかね。とにかく、エゲツないモーターがエゲツない選手の手に渡ってしまった。今日のところは喧嘩する気持ちさえ萎えるような、エゲツない足色でした（笑）。
以下、かなり離れた感じながら、良さげに見えた人機を列挙しておきます。
Ａ級（上位候補）
★太田和美＝41号機
ドリームに続く第２班でいちばん力強く見えました。もっと正確に言うと、ベテラン揃いの面々の中で、松井繁、前本泰和、太田の３人が他よりスリット前後の行き足が軽快で、その中でもちょっとだけ太田が全体的に強めという感じ。この部分の足が仕上がると獰猛に攻め込むタイプでもあり、センター筋での強襲を警戒しておきましょう。
★平山智加＝37号機
女子力のプラス分もあってか、足合わせで長田頼宗や山口剛よりターン出口～行き足がかなり強め。さらには平高奈菜とのマッチアップでも強めだったため、単なる軽量の恩恵だけではなさそう。ただ、この延長で大いに期待したスタート特訓はさほど目立たなかったのが残念。どっちの見立てが正しいか、明日の気配で見極めたいっすね。
★久田敏之＝７号機
毒島64ほどではないものの、特訓４カドからのスリット付近の加速感がかなり強烈に見えた。逆にスロー起こしからはまったく目立たなかったので、現状は伸び型に特化しているプロペラなのかも？ 今後の調整でどうなるかは微妙も、スリット突出からの一発があって不思議じゃないムードを醸し出しておりました。要注意。
★深谷知博＝47号機
目を瞠るほどではないものの、足合わせでもスタート特訓でも出足～行き足のツナギがちょっとちょっと他艇より余裕がある感じ。選手的にも一撃決着より混戦を捌いて勝つケースが多いので、この「ちょっとちょっと」が成績の底上げにつながる気がしました。外枠でのヒモ穴で狙ってみたいパワーだと思います。
★中山将太＝18号機
道産子の私は、この大会ではボートレース未開地のＢ級～A2選手（特に北国）を応援しているのですが、残念ながら三島敬一郎の推奨10基を引き当てた選手は皆無。今節は非常に下克上が起こりにくい封建的なパワー相場になってしまった＞＜ で、今日の特訓でも彼らはほとんどまったく目立たなかったのですが、その中で強いて穴を開けそうな選手をピックアップするなら、この中山君でした。スタート特訓でちょこっと伸びたように見えただけですけどね、この大会は彼らがいきなり奮闘してこその穴シリーズ。随所にヒモ穴に絡ませるつもりではあります。
他では西島義則の出足も守田俊介の行き足、菊地孝平・馬場貴也の伸び足あたりがソコソコ強めに見えましたかね。正直、圧倒的なブス64と比べると、かなり霞むような印象ではありましたが……。前検タイムです。
前検TOP10
①毒島 誠 6.65
②久田敏之 6.68
③山口 剛 6.72
④前川守嗣 6.73
⑤益田啓司 6.74
平山智加
⑦原田幸哉 6.75
向後龍一
桐生順平
⑩吉川昭男 6.76
馬場貴也
峰 竜太
ブス君のトップ時計、１ミリも驚くに値しませんね。元よりタイムアタック級の全力疾走をするタイプだし。久田の２位や平山の５位あたりも想定内。ちょっとサプライズは沖縄代表・前川の４位で、この数字どおりのストレート足があるなら早い段階で穴を生み出すかも？
前検ﾜｰｽﾄ5
①小林 泰 6.90
鹿島敏弘
③門間雄大 6.87
④東 健介 6.86
⑤西島義則 6.85
守田俊介
嗚呼、私が応援している辺境地レーサーたちが、まさかまさかトップ常連・俊介より遅い時計で上位を独占するとは……（号泣）。さらに言うと、特訓で文字どおりワースト級に見えたのが我が北海道代表の門間君でありました。足合わせを見て「ゴンロク必至」とメモするほどの悲惨な気配。初の記念レースでの大活躍は難しそうですが、わずかでも機力を引き上げ道産子魂とともに上位着を目指してほしいっす。けっぱれ、雄大！（photos/チャーリー池上、text/畠山）
