BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――早い!

 優勝戦の朝は、どの選手も大きな動きがなく……と書くことが常なので、やや遅れ気味にピットに入ったのだが……。
●平本真之

f:id:boatrace-g-report:20211031115528j:plain

 2R発売中にいきなりボートを下ろしていたのだから驚いた。昨日は仕上がった足色を見せ、今朝はゆっくり過ごしていてもおかしくないと見ていたのだが、これだけ早く水面に出るとは。もっとも、大きな動きというほどのことではなく、試運転をした後は急いで調整を始めるようなことはなかった。今日の気配を確認した、という程度なのかもしれない。
●深谷知博

f:id:boatrace-g-report:20211031115612j:plain

 こちらは昨日までと同じように、ペラ調整と試運転に早くから励んでいた。6号艇で6コースが濃厚とあらば、やはりもうワンパンチ欲しいところだろうか。今節は、プロペラ調整に最も長く取り組んでいた一人。その動きは優勝戦の朝も変わらない。
 昨日までにあまり見かけなかった光景といえば、同期の古澤光紀と談笑していたことか。今節は意外と絡みを目撃できなかったのだ。足合わせもしてたようで、やはりお互いに心強い存在であるのは間違いなさそう。
●秦英悟

f:id:boatrace-g-report:20211031115659j:plain

 こちらも朝から試運転とペラ調整。ピットに入る前、すでに試運転を始めていたのを目撃し、ピットに入ってまずは彼の姿を探したほどだった。ペラ調整では、わりと強めにハンマーを打っているのも見かけた。外枠ということで、やはり足に特徴をつけたいところだろう。
●辻栄蔵

f:id:boatrace-g-report:20211031115940j:plain

 辻もまた、早くから試運転とペラ調整。優勝戦メンバーがこんなにも早い時間帯からせっせと動いているのは珍しいことのような気がする。快晴だった昨日とは気候が変わって、今日は厚い雲が空を覆っている。気温も下がっており、午後には雨も落ちてくるという予報。それもあって、調整も早めの仕掛けになっているということだろうか。
●白井英治

f:id:boatrace-g-report:20211031120001j:plain

 そうしたなかにあって、優勝戦メンバーらしいというか、ゆったりと過ごしていたのが白井英治。1R後は寺田祥のエンジン吊り→返納作業に立ち会っていたが、2Rと3Rは中国勢の出走もなかったから、ついに姿も見えなかった。すでにペラは外されていたので、折を見てハンマーを手にすることになるだろうが、早い時間帯はマイペースの動きである。
●峰竜太

f:id:boatrace-g-report:20211031120025j:plain

 この男も白井と同様。喫煙所やエンジン吊りで姿は何度も見かけたが、ほぼ何もしていなかったと言っていい。また、なんともリラックスした様子を見せており、さすがに1号艇の優勝戦とはメンタルの持っていき方も違うようだ。優勝戦直前の様子がどう変化しているかも見ものだ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)