BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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忙しそうに淡々と進む前検ピット

 試運転が開始されたのは14時22分。

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 水面一番乗りは地元のフレッシュルーキー宮田龍馬だった。それに続いたのが大阪支部の河野主樹で、121期同士の二人が足合わせを行なう。

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 本日の尼崎は向かい風。気温は寒くないものの、風は冷たく、西向きのピットにはときおり強い風が吹き込んでくる。その強風が、エンジンを取り付けている佐々木大河の髪を、思い切りかき上げていく。
 明日以降は風の変化や気温の上下もありそうで、調整が難しいシリーズになりそうだ。

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 河野も佐々木も大阪支部だが、ほかにも、落合直子、鎌倉涼、佐藤亨子、井上忠政と、今節の大阪支部はなかなかの大所帯。
 今節の選手班長は落合直子。150cmとあまり身長は高くなく、まだ30代だというのに、ピットで見かける姿には風格や貫禄が感じられる。

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 注目すべきなにわ男子は井上忠政。前節の児島で初日にフライングを切ってしまったが、2日目以降はオール6号艇にもかかわらず②④②⑥③と着をまとめた。このシリーズなら主役を張れる。前検タイムもズバ抜けた一番時計だったようである。

 

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 大阪支部と同様に参加選手が多いのが福岡支部。登番順に、渡邉優美、小池礼乃、羽野諒、浦野海、森田梨湖、神里琴音、の6人が参戦。
 かなり忙しそうにピット中を駆け回っていたのが芦屋のフレッシュルーキー羽野諒。兄のような出世スピードではないが、じわじわと力をつけてきているのが実感できる若手である。ここで何かのキッカケをつかみたい!

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 羽野と同じく、浦野海も芦屋のフレッシュルーキー。昨年6月くらいからインに入るようになり成績が上昇した。イン戦ではまだ取りこぼしもあるのだが、差し・まくり差しが多く穴で狙えそうなタイプだ。

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 大阪や福岡と同じく、埼玉支部も、中里優子、前田紗希、中田夕貴、松本純平、佐藤航、中野希一、の6人が参加している。

 今節はフレッシュルーキーの参戦が多いのだが、佐藤航も戸田のフレッシュルーキー。明日は11レース1号艇の1回走り予定。

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 一方、中野希一は明日のオープニングカードの1号艇で出走予定。コースに入るようになったのは昨年11月からで1コースは6戦して1着1回3着1回の成績。宮之原らを向こうに回して逃げ切ることができるか?

 

 前検の忙しさに加えて、コロナ禍の中で行なわれるレースであるためか、選手同士の会話は少なめで、淡々とスタート練習を消化していき前検は終了。いよいよ明日は初日開幕である。

(TEXT/姫園)