尼崎「レディースvsルーキーズバトル」の前検作業が終わりました。スタンド7回の会議室にお邪魔しての試運転&特訓チェックは、なかなかに壮観な眺めでしたね。例によって、私なりに良く見えた順番に列挙してみます。
★武井莉里佳=12号機
今回の「バカに良く見えてしまったもんは仕方がないで賞」はコレで決まり! 「武井って誰? 12号機ってナニ?」と思われる読者も多いのでは? はい、リリカ様は地元・兵庫支部、デビュー1年半で1勝ながら育ち盛りの128期生。でもって12号機は先の周年記念で磯部誠が準優5号艇まで踏ん張ったエンジンだけど、直線はさほど目立つほどでもなし。そんな人機が巡り合っていきなり超抜仕様になるとは思えないのだが、とにかくスリット近辺の行き足~伸びがゴキゲンに見えてしまった。この手の推奨パターンはほぼほぼ“誤診”で何度も痛い目を見てきたけれど、懲りずに明日の5R=団体戦開幕戦の4号艇・リリカ様を狙ってみまーす。
★實森美祐=8号機
三島敬一郎イチ推しの8号機×ドリーム3号艇戦士のマッチング、文句のつけようのない足色でした! 特訓の同班に同期の西橋奈未がいて、3本とも隣り合わせたから絶好の比較対象に。私の目には、すべて實森のスリット足が余裕たっぷりに見えましたね。1/3~1/2くらい。2週間前のとこなめ前検では超抜気配だった西橋が、今回は同期のライバルに劣勢を強いられる。モーター競技の残酷さ、奥深さが垣間見える特訓風景ではありました。
★中田夕貴=20号機
これもスリット近辺の行き足が強力に見えました。相棒の20号機は周年で是澤孝宏がイン逃げを決めた程度で目立たない足色。おそらく今日の見え方は、早い段階で直線足をしっかり引き出す「夕貴仕様」だったと推定できます。スリット足に活を入れて1マークまでに主導権を握って上位着、が最近の夕貴の成功パターン。しかもセンター筋からのまくり勝ちがじわり増えている印象もあり、今節は随所にアタマから狙い撃ってみたいっすね。
★宮田龍馬=55号機
当然ながら、三島の二番手推奨55号機もゴキゲンな気配でした。コチラは特訓ではさほど目立たなかった代わり、足合わせが出色! いの一番に水面に降りたち、同期の河野主樹と内外2回合わせたらば、ともにブッチギリのストレート足でした。その河野主樹は他艇の足合わせドッコイだったので、算数的に龍馬55号機が突出していたと推定できます。特訓で目立たなかったのはちょい謎も、実戦でこそ強みを発揮するモーターなのかも?
今日、私の目に止まったのはこの4選手くらい。本当はもっとも期待している36号機=久永祥平も抜擢したかったけど、残念ながら特訓での気配は他と同じ感じでまったく目立たなかった。こちらも実戦での底力・馬鹿力に密かに期待しつつ、今日のところは圏外にしておきます。
そうそう、バリバリV候補の宮之原輝紀、栗城匠、鎌倉涼、渡邉優美あたりもすべてメリハリがなかったというか、ごくごく平凡な見え方でした。もちろん、それでも上位着を並べてくるんでしょうけど、穴党にとって一獲千金のチャンスがある大会だとお伝えしておきます。前検タイムです。
前検時計TOP10
①井上忠政 6.66
②寺島美里 6.74
③角ひとみ 6.76
宮田龍馬
中野希一
⑥若狭奈美子 6.78
鎌倉 涼
前田紗希
西橋奈未
船越健吾
数原 魁
な、な、なんぢゃこりゃーーー!!?? 119期の忠政君がケタチの時計で断然トップっすか。いやぁ、信じられない。相棒の37号機は周年記念で地元の高野哲史が地味~に中間着を並べてたけど、こんな突き抜けるような足じゃなかったはず。ただ、私はといえば同班の【實森vs西橋】の3連戦に気を奪われて忠政君をシカとした感は否めないわけで、本当に数字どおりのストレートである可能性も数パーセントはあると思います。いやぁ、それでもこの時計は凄すぎるし、西橋の方が實森(6秒80)より速いし、バカ見えリリカ様も6秒82と平凡だし、疑心暗鬼だらけの数字なのでありました、うーーん><
前検ワースト5
①羽野 諒 6.91
②松本純平 6.88
飯塚 響
④谷口知優 6.87
栗城 匠
浦野 海
こちらは特訓も足合わせもまったく目立たなかった面々が居並び、揃ってストレート足が重い可能性がありますね。ただ、栗城の場合はこうして前検や展示で法外に遅い時計が出ることがままあり、足の良し悪しのバロメーターにはできないと思っています。(text/畠山)