BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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後半ピット/哀しい事件

「ねえねえ、チャーリー先生、なんか事件、起こってない?」
 9R終了後、ピットでパシャパシャ撮っている池上先生に近づくと、切れ長の白目で睨まれた。
「何を寝ぼけたことを……事件はこれから水面で起こるんですよっ!!」
 どっかしらの映画のパクリ文句を聞きつつ、10Rのスタート展示を眺めると、なるほど6号艇の溝口海義也(119期・福岡)がゴリゴリの前付けで2コースを奪っている。団体ブロック戦は3人vs3人の性質上、すんなり枠なり3対3になることが多い。
「お、やっぱり動いたか。マジで、ちょっとした事件だな」

 福岡から助っ人に来た某記者さんから「溝口がゴリゴリ動くぞ」と聞かされたのは、つい2時間ほど前だった。曰く、今村暢孝や郷原章平etcの濃いぃ福岡ラインに属するルーキー選手は、ルーキーシリーズ卒業の年に前付けに動く傾向が強く、まさに今年でルーキー卒業の溝口はその直系ラインで動かないはずがない、とのこと。
 おお、今年の団体戦は進入から何かが起きるかも??
 いざ10Rの本番でも溝口がオラオラ動いたが、今度は3号艇・田口節子もガッチリ抵抗して136/245の変則隊形に。そして、団体戦としてはかなりイレギュラーなこの最終隊形は、新たな哀しい事件の引鉄となってしまった。
 1号艇の高橋淳美、痛恨の勇み足。

 いつもは記者席でまったり観戦している身の上、ピット現場でフライング艇に遭遇するのははじめてだ。残酷なことに、真っ先に戦列から離れた淳美は、1着の島川海輝、2着の田口節子と並んでピットに帰還した。

 必然なのか偶然なのか、ただ1艇だけどんより暗いオーラを放つ1号艇に駆け寄ったのは、山川美由紀、渡辺千草、堀之内紀代子という紅組の大ベテラントリオだ。3人は淡々と洗浄などの仕事をこなしつつ、淳美になにかしらの声をかけて微かに広角を上げてみせた。なるほど、これが適材適所の配剤というヤツなのだろう。
 さてさて、12Rの牧山敦也の4カドまくり700倍に関しては『週刊BOATBoy』や明日の当欄でお伝えするとして、バタバタ多忙な時のためにストックしておいた「Tシャツの名ゼリフ特集」に突入しよう。今日のところは初級~中級編だぁ!!

クイズ・私は誰でしょう??

①はい、これが分からない方は正真正銘のビギナーですわね。やるぞーー!!

②全身が虎・虎・虎だらけ! おっと、登録番号と名前も……?


③この10代の美女が来ているシャツは……おっと、ぶち名前が載ってま~す♪

④こ、これはちょいと難問なのか!? 確かに他の3問よりも「圧倒的」なムードが漂っておりますな(笑)

 正解は、書かなくても分かりますよね~~。上級編はまた後日! ではでは。(photos/チャーリー池上、text/畠山)