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ということで、新名人・上平真二が投票してくれたファンへの感謝を前面にあらわして、前検作業に勤しんでおりました。上平はオールスター初出場。地元開催ということでなんとしても出場したかったはずだし、それがかなったわけだし、感謝の思いは人一倍強い、ということでしょう。もちろん、上平以外の51選手も、ファンへの感謝は強く抱いている。それがオールスター！
限界？ 気のせいだよ！
くぅ～、沁みる！ 佐藤慎太郎にそう言われたら、もう限界なんて口にできませんよ！
ということで、桐生順平が競輪選手・佐藤慎太郎をプリントしたＴシャツを着用。桐生も自転車競技経験者、同じ福島出身ということで、交流があるんでしょうね。
「えっ？ 嫁の兄ですよ」
はああっっっっ!? 佐藤慎太郎が義理のお兄様なの？ マジかっ！ 知らなかったぁぁぁぁっ！ 実は私、佐藤選手のファンでありまして、平塚記念の決勝もアタマでバッチリいただきましたがな。そうか、義理の兄弟がともにグランプリウィナーなのか……。みんな意外と知らないみたいだけど、と桐生。はい、私もまったく不勉強でありました、ガハハ！（今、Wikipedia見たら、載ってました）
さてさて、前半１～５班のタイム測定とスタート練習が終わり、後半６～９班の選手たちが次々とボートを水面へと下ろしているとき、装着場にはこの３艇が残されていた。
藤山翔大。
菅章哉。
高田ひかる。
伸びーるスリーだ！ 藤山と高田はペラを叩いており、もちろん伸び仕様に叩き変えているところだろう。菅も含めて、時折言葉を交わしながら、つまりは情報をお互いに交換しながら、さっそく自分の形に叩いていたというわけだ。
菅は、モーターのチルトアジャスターのあたりを触っている。これは跳ねるか!?
「もしかして……３度？」
「はいっ！」
やっぱりかっ！ 菅は前検時点で早くもチルトをマックスに跳ねた。
「前検タイム叩き出して、みんなを喜ばせたいなと思って」
なお、前検タイムは６秒46！ 高田も藤山も押さえてのトップ時計であります。
で、菅の初戦はなんと１号艇。記者さんに知らされて、ええっっっ、と渋い声を出していた。せっかく３度で前検走ったのに。しかも２Ｒだから調整が大変そうだ。そりゃまあ、ええっっっ、になりますわな。
なお、藤山には18時からライブ配信する『展望ＢＯＡＴＢｏｙ』でインタビューを行なっております。アーカイブでも見られると思うので、ぜひぜひご覧ください！
最後に、白井英治がにやにやと近寄ってきて、「太ったでしょ？」と腹をポンポン叩いてきたことをお伝えしておきます。うーむ、図星！ 白井英治、さすがの慧眼であります。次のグラチャンでは「痩せたねえ」と言われるように、明日から減量頑張ります。マルトレしなきゃ。あ、そういえば丸野一樹にも「食べ過ぎてません？」って言われたんだった。そんなにわかるほど太ったのか、俺……。（ＰＨＯＴＯ／中尾茂幸 黒須田 ＴＥＸＴ／黒須田）
