BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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真夏の暑さに汗だくの3日目前半ピットから

 ナナ月ナナ日はナナの日! ということで、今日7月7日は平高奈菜の誕生日である。おめでとう! 今日も猛暑にキツそうな顔をしながら調整に精を出していた平高に祝福の声をかけると、やっとニッコリ、ナナスマイルが見られたのだった。昨年の7月7日も甲子園に参戦しており、なんと連勝。今年のバースデーは1号艇だ! 昨年に続き、バースデーウィンなるか。準備はぬかりなく進めており、自分の誕生日を自身で祝うべく、暑いなか奮闘が続いている。

 平高のみならず、真夏の暑さに負けることなく、選手たちは調整や試運転に励んでいる。昨日よりもさらに気温が上がっているから、回転を合わせる調整をさらに進めなければならないわけで、暑いからこそむしろ精力的に動かねばならないという部分もあったりする。2R発売中あたりは、平高もその一人だったが、ペラ調整に一段落つけて、装着場でモーターに取り付ける作業をする選手が続出。ざっと書いていくと、桑原悠、三浦敬太、寺田祥、飯山泰、中田竜太、佐藤翼、前沢丈史などなど。前沢は展示準備だっただろうが(4R出走)、あとは試運転に出ていく準備であろう。暑くたって、やるべきことはやる! みなさん、熱中症にはくれぐれも気を付けてくださいね!

 整備室では、毒島誠がモーターを割っていた。ここまでオール3連対だが、コメントはさほど景気のいいものは残しておらず、今日は10R1回乗りと時間があることもあって、本体に手をつけたということだろう。部品交換もあるかもしれないので、直前情報は要チェック。昨年のこの大会、毒島はスーパーエース機を手にして優勝したわけだが、今年はそこまでの好機に恵まれず、こうして整備調整に明け暮れているわけだ。

 さて、1Rで5着に敗れた多田有佑。ここまでゴンロクを並べてしまっているわけだが、レース後に多田に声をかけたのは菊地孝平だった。エンジン吊りを終えると、菊地が身振り手振りも交えて、多田に話しかけながら控室へ。どう見ても、菊地が多田に乗り方のアドバイスを授けている光景だ。東京支部と静岡支部、期も離れている二人だが、これはまさに岩手と山形の東北ラインか。9Rに出走する多田のレースぶりが変わったとするなら、東北の絆が生んだ交流の賜物かもしれない。

 2Rは萬正嗣が逃げ切り。毒島らに出迎えられて、笑顔満開のレース後である。萬は甲子園3回目の出場で、これが4勝目。イン逃げ2本以外では7マンシュウ、4マンシュウをぶちかましてみせた、甲子園きってのスラッガーである! 6Rの結果次第では、準優も視界に入ってくる。明日の勝負駆けでも、でっかい場外ホームランをかっ飛ばしてほしいぞ!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)