BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THE勝負駆け③中盤ダイジェスト

【5R】片岡が準優圏内に逃げきり

「5艇がタイトな勝負駆け」という前半きっての激戦カードは、2着条件の①片岡雅裕がキッチリ逃げきってまずは当確一番乗り。2着は⑤桐生順平が豪快な5コースまくり差しで抜け出し、後半【12R1号艇で5着6・00】という有利な条件を築いた。
 そして、3着は2走で最低でも16点が欲しい②丸野一樹vs③西山貴浩のデスマッチ! 4着なら万事休すという残酷なサバイバルマッチは、クビ差ほどの差で西山が生き残った。とは言え、【10R4号艇でメイチ1着6・17】というこれまた過酷なサバイバルでもあるのだが。SG連続Vを狙う⑥池田浩二は枠の遠さを克服できずに6着大敗。準優圏外が確定した。

【6R】智加ちゃんが仁王立ち!

 尼崎とどんだけ相性がいいのか。シリーズ好調の①平山智加がここもインからしっかり押しきり、7・20=暫定8位で予選を終えた。SGの1着は5年以上ぶり。これで憑きものが落ちたように勝ちまくり、尼崎周年記念に続いてSGまで獲っちゃったりして??
 2着は2コースから小回りで追随した②瓜生正義。予選トップ争いは、まだまだ予断を許さない混戦なのだが、【12R3号艇】で1着なら準優1号艇確定&⑥椎名豊の着順次第で予選トップもありえる状況を築いた。
 なお、昨日まで超抜パワーで有力なV候補と見ていた⑤茅原悠紀が2マーク旋回後にまさかの転覆失格……選手責任-5点も喰らって5・50=暫定21位まで失墜してしまった。準優で大暴れできる人機だけになんとか残ってほしいが、現実的に厳しすぎる点数ではある。

【7R】エミちゃんの猛追

 足的にやや厳しい①中島孝平が埼玉コンビにズボズボ差されながら、2マーク大逆転の差し抜けでミラクル1着GET! 【12R4号艇2着で6・00】という可能性も残した。やや非力だが、ダービー勝負駆けでもあり気合のスリット勝負を警戒しておきたい。
 2番手以降もゴチャゴチャの混戦が続いたが、足色でいちばん目立ったのが③遠藤エミ。1マークのまくりが張り飛ばされるという不利がありつつ、バック最後方から3着まで押し上げた。後半【11R5号艇で3着6・00】は楽な条件ではないが、パワー&リズム的に克服可能な勝負駆けとお伝えしておこう。エミファンは全力応援だ!
 一方、前半の6着に続いてまったく精彩を欠いたのが⑤白井英治。エミに抜かれるのみならず、⑥深谷知博や②佐藤翼にも千切られての5着=5・83暫定18位で予選を終えた。このまま生き残れるか、圏外にはみ出すかは残りのレース次第だ。昨日まで中堅上位はあると踏んでいたのだが……うーーーん、ちょっと訳が分かりません!

【8R】菊地が滑り込みスチール

 今日の1号艇=イン選手は随所に凹んでいたが、さすがのデジタルスターターに不安なし。バチッとスタートを決めてすたこらさっさと逃げきった。是が非でも欲しかった10点をもぎ取り、6・00で結果待ちの身の上に。このレースは他に準優の芽がある選手がおらず、道中の争いも平凡な足色同士のやり合いという見え方でもあった。(photos/シギー中尾、text/畠山)