BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THE勝負駆け 前半ダイジェスト

 今日の多摩川水面は風こそ穏やかですが、気温も湿度もバカ高くて回転が非常に上がりにくい環境と思われます。昨日までのパワー相場が一変する可能性もあり、2回乗りの選手に関しては「前半戦の足色をチェックして、後半戦の舟券取捨を決める」という戦法が有効だと思ってます。そのあたりも念頭に置きつつ、前半戦のダイジェストをアップしておきます。

【1R】ヤマコー6点フィニッシュも?

 絶好枠の①渡邉優美が待ちに待ったSG水神祭。「②菅章哉がチルトを跳ねずに2コースからS凹み」という壁の薄いイン戦だったが、過不足のないインモンキーで他艇を寄せつけなかった。とにもかくにも、おめでとーー!
 勝負駆けとしては3着=6.00の③山田康二が道中4番手から混戦を捌いて3番手浮上。最低限のノルマを守りきったが、23433着と1着のない予選フィニッシュ。暫定17位としう背筋の寒い立場で残り11レースを待つ境遇となった。果たして生き残れるか??

【2R】森高惨敗でトップ陥落!

 昨日まで暫定トップ②森高一真の2コース差しがイン①深谷知博にまったく届かず、それどころか外の4艇にもズボズボと追い抜かれてよもやの6着惨敗を喫した。昨日までの迫力満点の出足が影を潜めた見え方で、気候の激変に対応できなかったのかも。1位⇒7位まで陥落し、予選トップに黄信号が点った。

 また、暫定4位の⑤浜田亜理沙は④平本真之と猛烈なデッドヒートの末に貴重な3着をGET。10R6号艇を待たずに準優当確ランプを点した。逆に4着に競り負けた平本は「11R5号艇でメイチ1着=6.00」という崖っぷちに追い込まれた。5着の⑥池田浩二も「8R5号艇で3着=6.00」のタイトな条件を残している。

【3R】服部に赤信号(涙)

 6人すべてコンマゼロ台という緊迫したスタートから、インの①長嶋万記が力強く抜け出して待望の1着。2着は2コースからすんなり②馬場貴也で、後半は「11R1号艇で2着=6.00」の勝負駆け。枠番的に準優の目途が立ったか。
 一方、2着=6.20の一発勝負だった③服部幸男は馬場を捕えきれず、④新開航にも競り負けて4着フィニッシュ。5.40で事実上の赤信号が点り、「6年ぶりのSGで大暴れ、できれば27年ぶりのビッグ優勝を」という往年のファンの夢は4日目で潰えた。

【4R】宮地にトップチャンス??

 昨日まで14位の①宮地元輝がインから他を寄せつけぬ旋回で待望の初勝利。23331着とオール3連対をキープしつつ、「後半の9R3号艇で1着なら準優1号艇、まかり間違えばトップまで?」という楽しみな可能性を残した。十八番の3コース鋭角まくり差しが炸裂するかも?

 一方、最低でも2着が欲しかった②菊地孝平は③濱野谷憲吾の引き波を喰らってズルリ後退。鬼気迫る追撃で3着まで押し戻したが、後半10R1号艇で1着でも5.83という苦境に立たされた。もちろん、ボーダーが下がる可能性もある(4R終了時点で18位は片岡雅裕の5.75)ので、インから得意のスタート攻勢で確勝を期すだろう。

【5R】ドリーム男・峰に危険な黄信号

 初日から5432と着を押し上げている①磯部誠がインから豪快に逃げきり、“着順ピラミッド”を完成させた(笑)。足色も成績どおりに上向いており、「後半12R2号艇の3着で6.00」という最低ノルマも越えそうな勢いだ。
 一方、4着でかなーり危険な黄信号が点ってしまったのが⑤峰竜太。「後半10R2号艇の2着=6.00」は選手的になんの問題もなさそうだが、とにかく実戦足が頼りなさすぎて不安いっぱい、お伝えしておきたい。
 なお、直前まで暫定3位で予選トップの目もあった⑥瓜生正義は、6コースから追い上げきれずに5着大敗。暫定13位で準優1号艇にも赤信号が点っている。

【6R】桐生が意地の1着!

 今節は精彩のない①羽野直也に行き足強力な②遠藤エミが強引なジカまくりで猛攻。2艇が競っている間に③桐生順平がズッボリ差し抜けた。これで後半12Rは「1号艇で2着=6.00」の勝負駆け。強豪相手だが、昨日の36位からのゴボー抜き予選突破のシナリオは見えてきた。


 また、6号艇から準優好枠を狙った守屋美穂は篠崎元志との4着争いを制して6.67=暫定11フィニッシュ。明日の1号艇には届かなかったが、センター枠から優出を狙うことになりそうだ。