BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THE勝負駆け 前半ダイジェスト

 今日は夕刻からバタバタにつき、早め早めに仕掛けます! まずは前半戦のSGチャレカ勝負駆けダイジェスト&7・8Rの見どころをば。

【2R】脱落者、相次ぐ。

 今朝の鳴門水面は快晴にしてほぼ無風。潮は6Rまでじわじわ下がる環境(干潮13時15分)だが、直感としては内コース有利=本命サイドに偏りそうな静水面か。
 などと思っていたらば、1Rのレディース戦が1-3-2決着で、2Rも行った行ったの1-2-3決着! ①井口佳典が逃げて②原田幸哉が差して③篠崎仁志が握って……昨日同様5コースからまくって攻めた⑤稲田浩二も内を捉えるだけの迫力はなく、4着に粘り込むのがやっとだった。

 この結果、タイトな勝負駆けだった稲田と⑥中島孝平は落選。昨日まで賞金ランク19位の中島としては、とりあえず約4万円差の18位・太田和美(3日目のFで賞典除外)との鍔迫り合いに勝って18位をキープし、最終日の結果待ちに持ち込むのが最善の方法となった(=太田も同じ)。

【3R】恐るべき鬼足

 ここも予感どおり、1マークを回ってすんなり①磯部誠×②片岡雅裕の完全一騎打ち。マー君の差しが入ったかに見えたが、磯部が2マーク手前でギリギリ振り切り、またしても鉄板の1-2態勢が固まった。

 だがしかし、この道中でもっとも目を惹いたのは⑤石野貴之83号機の追撃足!! 1マークこそ見せ場がないままバック5、6番手に甘んじたものの、ターンマークごとに先行艇を追いつめ、丸野一樹を軽々と交わし、馬場貴也を一瞬で追い抜き、3周1マークでは3番手の前田将太を内から並ぶ間もなく抜き去った。ここ2日ほど田村69号機の気配が一息なので、私の見立てとしては現状文句のつけようのないトップパワーだと確信している。
 勝負駆けとしては勝った磯部と3着・石野に当確ランプ点灯。2走ピンピン勝負だった前田はここで脱落。また、昨日まで暫定トップの馬場は、枠の遠さとパワーの甘さを克服できずに5着=暫定7位まで降格した。

【4R】元志F、平本に追い風?

 メイチ1着勝負の⑤赤岩善生の前付けを、①篠崎元志・②羽野直也がガッチリ受け止めて最終隊形は125/346。勢い熾烈なGP争いをしている③上條暢嵩が4カドから仕掛けたが、ここもイン元志まで届かず。4連続のイン逃げ確定、と思った瞬間に「元志フライング」の宣告がなされた。

 結果、繰り上がる感じで上條~羽野~⑥平本真之が上位独占。10R5号艇の上條は4着、12R4号艇の羽野も4着条件となった。3着の平本は準優に当確ランプを点すとともに、予選3位まで跳躍! 後半8Rの予選ラストランは好枠2号艇でもあり、着順によっては最終的にトップ当選も十分にありえるだろう。

【6R】関クンのまくり炸裂!

 ④深川真二が3コースに潜り込んで最終隊形は124/356。やや内が深くなったところ、4カドを選択した③関浩哉がスタートを張り込み一撃まくり! 12R6号艇の最終関門の前に準優当確ランプを点した。2着はこの攻めにぴったり連動した⑤瓜生正義かと思いきや、またしても2マークで舳先が浮き上がって3着まで。今節の瓜生は2マークが鬼門すぎるかも?? 

 続いて、SGチャレカ組の7R・8Rの勝負駆け状況をお伝えします(推定ボーダーは5・50)。

7R
①前田将太 ―
②椎名 豊 ④
③中島孝平 ―
④辻 栄蔵 ―
⑤池田浩二 完走当確
⑥山口 剛 完走当確
【見どころ】好枠・椎名の勝負駆けだけが際立つ一戦だが、中島の“賞金18位への隠れ勝負駆け”も要注意。外枠では当確ながら池田と山口が準優好枠を狙う一戦で、特に山口は上位着なら予選トップに躍進する可能性もある。

8R
①寺田 祥 ④
②平本真之 完走当確
③丸野一樹 ―
④遠藤エミ ①
⑤井口佳典 ―
⑥田村隆信 完走当確
【見どころ】勝負駆けは2人だけのようだが、平本と田村は予選トップまたは準優1号艇を懸けたガチバトル! さらに賞金ランク17位・丸野も1円でも上積みしたい一戦で、簡単に1=4決着とは予想しにくい接戦カード。地元の絶対エース田村がどこまで激しく動くか、スタート展示から瞬き厳禁だ!(photos/シギー中尾、text/畠山)