BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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早朝9時前から団体戦!の5日目前半ピットから

 5日目は1R~8Rが団体戦対象レース。鳴門モーニングでは早朝から団体戦!
 というわけで、まだ9時前の発走となった1R。西岡育未が2コース差しで快勝、高憧四季が続く展開で、レディース快勝。3連単も大穴となったわけだが、マンシュウと団体勝利の立役者となった西岡はニッコニコで戻ってきている。

 ただ、レディースがポイントを獲ったとはいっても、堀之内紀代子の表情は冴えなかった。1号艇で大敗してしまったのだから、団体勝利よりも先に自身の敗戦が心にのしかかってくるのは当然。団体優勝を目指す企画シリーズであっても、それぞれのレースは自身の戦いでもあるのだから、特に1号艇であるならレース後の思いはそちらを向くことになるものだろう。

 2Rは島川海輝が逃げ切って、木下雄介が2着。ルーキーズがポイントを取り返している。ただ、これが思いのほか静かなレース後であり、島川も特に表情を緩めたりはしていない。

 ひょうきん者の木下にしても静かなレース後。仲良しの香川颯太が3R出走のためエンジン吊りにいなかったこともあるのか、実に淡々と作業を終えて控室へと消えている。逃げて差しての順当な結果だったからなのか、あるいは予選を終え勝ち上がりに関係のない一般戦のレース後だからなのか、感情の動きはまったく目立たなかったわけである。
 というわけで、朝から団体戦!とか意気込んでピットに入ったものの、あまりその雰囲気が強くはない、5日目早朝なのでありました。

 準優組も、まずは団体戦を走るということで朝から精力的である。なにしろ2Rに島川、そして海野ゆかりが登場しているのだ。まあ、これは団体戦というよりも、準優組でも2回走りの一般戦ならでは、ではある。ここではおおむねビッグレースに出向いているので、準優組は1回乗りで、だから「朝から試運転していて早い始動だ」とか「好枠組はゆったりしている」とかレポートしているわけだが、一般戦ではそうはならないわけである。

 圧倒的強さで予選を勝ち抜いた濱野斗馬ももちろん、7Rに向けての準備を着々と行なっている。今節を見ていると、わりと感情の起伏をあらわにはしないタイプであり、だから準優1号艇の今日も自然体でいるように見える。今日逃げ切って、デビュー初Vがかかった1号艇ともなれば、明日の様子はまた別かもしれないが、今日のところはまず7R、といったところだろうか。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)