準優日だからといって、準優組の始動がゆっくり……なんてことは、この大会にはありえない。準優に出走する12人も、全員が前半＝団体戦を走るからだ。まあ、一般戦は準優組の２回乗りというのは当たり前だが、この欄で取り上げるビッグレースではほぼないことである。というわけで、早くから準優選手が慌ただしく動いているのを見るのは、新鮮だったりするのである。
なにしろ、１Ｒに準優選手が登場ですからね。そして、高橋竜矢－数原魁と準優組ワンツー。団体ポイントもゲット。いい流れで準優に向かえる、といったところだろうか。
２Ｒも準優に登場する小池礼乃が逃げ切り。さらに３Ｒでは西橋奈未が４コース差しで快勝と、序盤戦は準優組が１着となる流れなのだった。準優に乗るくらいだから、やはり足がいいってことでしょうかね。西橋と同期の井上忠政が、笑顔でサムズアップの応酬。さらに数原とは拍手の応酬。というわけで、準優組同士の絡みも見られたのであった。
佐藤航も早々にボートを下ろして試運転へ……と思いきや、そのとき係留所は満艇状態！ 全体の動き出しが早いので、陸上にはほとんどボートがないという状況だったのだ。佐藤はしばしデッドスローでゆらゆらと流しつつ、ピットが空くまで待機。展示ピットにボートを移す艇が何艇かあって、ようやく収まる場所を見つけたのだった。で、すぐさま試運転に飛び出せるかというとそうはいかない。試運転をする艇で水面が混み合っていたのだ。試運転艇が少なるのを待って、ようやくＧＯ！ 元気いっぱいに試運転を始めたのだった。
水面をじっと見つめる渡邉優美。時は３Ｒ展示中。となれば、視線の先はもうおわかりですね。愛弟子の神里琴音が展示を走っていたのであります。手が空いたときにはこうして神里を気にかけて、その走りをチェックする。神里はほんと、いい師匠につきましたね。渡邉といえば、ＳＧやヤングダービーでは支部を問わずＳＧレーサーに話を聞く姿がよく見られる。昨年のチャレンジカップでは平本真之に乗艇について指導を受けていた。神里も師匠のそうした姿勢を受け継いでほしいですね。
選手班長の落合直子と話し込む鎌倉涼。もともと仲のいい二人ではあるけれども、今節は特によく肩を並べている姿を見かけるような気がする。班長をサポートしている、という部分もあるのかも。準優に向けて、落合の存在が心強くもあるはず。ドリーム戦１号艇に乗った者として、何としても優出を決めたい！（黒須田）
