BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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猛暑のなかの団体戦!の2日目前半ピットから

 団体戦2日目。序盤はルーキーズが2ポイント連取で、ひとまずトータルタイに追いついている。5Rは國分将太郎が4コース差しで快勝。前田紗希に追い詰められる場面もあったが、しのぎ切っている。國分とはこれまでピットで会ったことはなかったが、30歳という年齢だからというわけでもないのだろうが、けっこう落ち着いた印象。勝利を収めても高揚するようなところを見せず、称えられて穏やかに笑みを浮かべるのみなのだった。

 一方、本日誕生日の相馬翔は、6号艇で4着とバースデーに快走ならず。3番手の佐藤ほのかを猛追したものの、届かなかった。相馬とは前回の鳴門大会でも会っていて、こちらも若いわりにははしゃぐようなところを見かけず、落ち着き気味の印象だったのだが、やはり敗れると悔しいよね。静かに、ではあったものの、顔を歪めつつリプレイに見入る姿があったのだった。今年の誕生日はいい思い出を作れなかったが、来年以降はバースデイウィンを!

 6Rでは前原大道が逃げ切り。ピットに戻ってきて、右手を掲げて仲間とハイタッチ……しないのね(笑)。なぜか右手を掲げただけで、手を下ろしたのでした。前原は今節ルーキーズで唯一、ヤングダービーの出場を決めている。ここは格上だけに負けられないイン戦だっただろう。

 2号艇の中野仁照が差して迫って、あわや3連勝、という場面はあった。しかし前原は振り切るように逃走。中野としては、格の違いを見せつけられた格好か。その後は中山翔太と激しい3番手争いとなり、こちらは競り勝ってみせたのだが、レース後は悔しさを丸出しにしながら戻ってきたのだった。わりと感情を素直にあらわすタイプなのかな。今後の振る舞いも楽しみだ。

 レディースは6Rではあまりいいところを見せられなかったが、田村美和が最後3番手の中山を脅かすところまで追い上げている。今日の江戸川は日差しが強くなっており、ピットでも日向は相当に気温が上がっているのだが、そんななかで選手たちはみな奮闘。ダントツ最年長の田村も汗だくでピットに戻ってきており、まったくもって頭が下がります! 

 1Rのオール紅組レースで、4カドから一気に内を締めながら、まくり切れずに6着に敗れた上田紗奈は、本体整備を行なったようだ。6R発売中にはモーターを装着し、慌ただしく動いていた。整備室は冷房が入っているだろうけど、そんなことは関係ない。このあとは試運転を走りまくって、大汗かいて巻き返しをはかるのです!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)