濱野斗馬が止ぅまらない！ 昨日まで負けなしの３連勝で迎えた４Ｒ。５号艇は決して簡単な枠番ではなかったが、４カドから垂水悠が攻めた展開を突いて、まさに狙いすましたまくり差し！ これで無傷の４連勝となった。ルーキーズ唯一のＡ１級、その力量を遺憾なく見せつけている格好だ。デビュー初優勝もかなり鮮明に視界に入ってきたのではないか。
レース後の濱野は穏やかに笑みを浮かべていたが、それ以上に周囲がニコニコ顔！ ルーキーはもちろん、西村美智子も後輩の快走が嬉しいのか、実に爽快な笑顔で濱野を称えるのだった。さあ、連勝はどこまで続く!?
その濱野を出迎えたひとり、門田栞が１Ｒで逆転２着。３コースから１マークで外マイを放ち、３番手に取りつくと２番手を走る木村紗友希を外マイの連発で猛追し、３周２マークでついに追い抜いた。果敢なレースっぷりは実にお見事！「差しができないんです～」なんて笑っていたが、いやいや、こういうレースを続けていけばきっと巧みな差しもできるようになるだろうし、成績も上がっていくはずだ。後半は６号艇だが、思い切ったレースで団体戦に貢献してくださいね。
本日の団体戦初戦＝５Ｒは、香川颯太が逃げ切って木下雄介が２着。滋賀支部ワンツー！ これでポイントをルーキーズにももたらしており、ピットに戻ったふたりはガッチリ握手！ 最高の結果に、非常に満足そうな滋賀コンビなのであった。
それにしても木下クン……。ＪＬＣのウィナーインタビューをご覧いただいた方はおそらく爆笑したはず。香川の背後で顔を出したり、ドタバタと走ったり、ちょっかい出しまくり。今回が初対面だったのだが、そんなひょうきん者でしたか、あなたは……。勝った香川より目立っていたのだからもう。
とはいえ、中村栄治をねぎらうのも忘れない。４カドから伸びてまくりにいった木村紗友希に抵抗したのは３コースの中村。これは振り切られてしまったが、木村はそれによって流れて、その間に滋賀ワンツー態勢が出来上がったという次第。団体戦としても好プレーだったし、滋賀コンビはどんなに頭を下げても下げすぎにはならないだろう。大敗となってしまった中村はちょっぴり悔しそうだったが。
悔しかったのはもちろん木村も同じ。４カドから攻めていくのは団体戦としてもセオリーだし、もちろん自分が勝ちに行ったわけだから、両方の意味で納得のいかない結果となってしまった。その展開で５コースから３着に入った平高奈菜が出迎えた面々と笑顔でレースを振り返っていたのとは対照的に、木村は表情を硬くして控室へと戻っていくのだった。個人優勝争いの得点率でもやや下げてしまっただけに、明日の巻き返しを期待したい。（PHOTO／池上一摩 TEXT／黒須田）
