団体戦はオープニングから大接戦！ ５Ｒ、勝ったのは湯淺紀香。しっかりと先マイし、まくり差してきた津田陸翔を振り切った。これはお見事。
津田はかなり狭いところを抜け出しているのだが、湯淺までは届かず。それでもカドからいいハンドルを見せただけに明日からも楽しみ。ただレース後は、カドから伸び切れずに差さねばならなくなった展開を少々悔やんでいるようだった。ちなみに、湯淺と津田は同期。レース後は二人で感想戦を話し合っていた。
重鎮・田村美和は、展開に呑み込まれる格好で最後方に。塚越海斗が５番手を走って、さあ問題はここから！ いったんは高井雄基が３番手を走り、このままなら２着３着５着を獲るルーキーズのポイントに。しかし、そうは簡単にいかなかった。宮崎安奈が高井を抜いたのだ。
ここからにわかにピットは盛り上がる。宮崎が３着なら、１着３着があるレディースのポイント。だから女子勢は宮崎が粘るのを祈っていたし、ルーキーズは声に出して高井を応援。なんとか逆転してくれーーーっ！
３周バックでは３番手を宮崎が先行。そして２マーク、高井が狙いすました差しをねじ込み、宮崎がややバタついたこともあって、両者の艇がピッタリと並んだ！ さあ、どうなる！ ここでピットのざわめきはマックス！ いちばん張り切って応援していたのは中野仁照で、身体をよじらせたりジャンプしたりしながら高井に念を送る。そして宮崎と高井は艇を並べたままゴール。舳先はというと、わずかに……本当にわずかに、高井が前！ 中野がジャーンプ！ 両手でガッツポーズをしながら何度も跳ねる。中野、嬉しそうだっ！
一方で、女子勢はやはりガックリ。とはいえ、もちろん宮崎を攻めるような雰囲気はまったくなく、その後にピットに戻った宮崎はもう、申し訳なさそうに苦笑いを浮かべていたのだが、同支部の先輩・前田紗希が笑顔で慰めているのだった。あれだけの僅差なんだから、これは勝負の綾というもの。この悔しさは明日からの団体戦で取り戻せ！
そして高井はといえば、中野に褒められてニコニコ。まあ、高井のほうがテンションが高かったんですが（笑）。そうか、中野も高井も愛知支部。高井のほうが２期先輩とはいえ、同世代だから盟友的な存在だ。それもあって、高井は大盛り上がりだったのかもしれないですね。
江戸川ルーキーズvsレディースはいきなり白熱しております！ ６Ｒはちょっと残念なスタート事故があったけれども、この後もおおいにヒートアップしていきそうですよ！（ＰＨＯＴＯ／池上一摩 ＴＥＸＴ／黒須田）
