2Rと3RでGⅠ初出場組が爽やか逃げ切り! 2Rは平川香織。2着条件の勝負駆けを、逃げてしっかりとモノにした。ボーダー次第ではあるが、6・40はおそらく問題なく予選突破できるはず。レディースチャンピオン初出場で準優出はお見事! 1号艇での勝負駆けということで緊張もあったか、ピットに戻ると胸に手を当てて安堵の表情を見せている。
3Rは上田紗奈。こちらはGⅠ初勝利! 減点もあって準優突破は難しいが、水神祭はやっぱり嬉しい! 大阪支部勢や仲の良い若手たちは当然、にこやかに祝福していたが、最も盛り上がっていたのはなぜか岩崎芳美。リフト前でも大拍手&大万歳で出迎えていたし、エンジン吊りの間もずっと声を掛け続けて、上田のキュートな笑顔を引き出しまくっていた。水神祭にも参加する気マンマン!? なお、水神祭は7R発売中に大時計前で行なわれるようです。岩崎さんは10R出走だから、さすがに参加は無理かな……。
3Rで祝祭の輪の外で悔しそうにしていたのは平田さやかだ。1着勝負の平田が2コースから繰り出したのはツケマイ。しかしこれは上田には及ばず、3着までだった。平田としては渾身の一手だっただろうが、決まらなければ悔いが残るのみ。カポック脱ぎ場から出てきてもまだ顔は曇っていて、勝負への思いが伝わってくるのだった。
2Rでは平山智加が2着で、後半につなぐ8点ゲット。後半は1号艇だけに、ここでの2着は平山の表情を明るくするものになっていたようだ。その後半は3着条件となるが、ここまで未勝利でもあり、しかも白カポックなら、絶対に逃げ切りたいところだろう。12Rまでは時間はたっぷりあるが、さっそく調整のための準備に取り掛かっていた。
1R、6号艇で3着条件だった川野芽唯は2着で勝負駆けを切り抜けた。不運な展開もあったりして、ややチグハグだった予選道中。それでも地元レディチャンでなんとか準優出を果たせそうな状況となり、安堵感は生じていたようだ。しかし川野は気を緩めない。2R発売中にボートを整備室に運び込み、3R発売中には本体を外した。おそらく外枠になりそうな準優勝戦、これを突破するためにはさらにもう一足も二足も欲しいところだろう。そのための勝負整備に取り掛かったのだ。その姿勢自体が気合のあらわれというもの。外枠でも侮れない存在になってくるかも。
その1Rを勝ったのは山川美由紀。スタートで半艇身ほどのぞいて一気にまくった。山川らしい勝ちっぷりだ。山川の予選突破のための必要点数は9点だったから、この勝利で準優は無事故完走で当確。しかし、もちろんここで緩めるような山川ではない。2R発売中の早いタイミングで着替えを終えて装着場にあらわれ、後半8Rの準備を始めるのだった。準優当確だからお腹いっぱいなんてことはありえない。ひとつでも内の枠でセミファイナルを戦うために、8Rも渾身の走りを見せてくれるだろう。
さてさて、屋外プロペラ調整所の脇に置かれているクーラーボックスの話を一昨日書いた。今日も朝から猛暑で、作業の合間にここで水分摂取する選手たちを頻繁に見かける。櫻本あゆみもボックスに歩み寄り、氷水のなかに手を突っ込んで取り出したドリンク……いや、ドリンクじゃない! 櫻本が取り出したのはビニール袋で、中には水が入っている模様。これを冷やして氷嚢のようにして、頭の上に乗っけたのであった。これはナイスアイデア! 頭にビニール袋を乗せている櫻本がなんともキュートでありました。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)