BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

初日・後半のピットは水神祭からスタート!

6Rは、藤崎小百合、山下友貴、落合直子と、

水神祭のかかった選手の半分がそろったレース。 

初出場の山下と落合も勝ちたいでしょうが、

1号艇の藤崎は過去2回の女子王座決定戦に出場しながら、

いまだに1着なし。勝ちたいという思いは

他の2人よりも強かったはず。

 

 

レースは1マークでいったん渡辺千草に交わされたものの、

藤崎がバックで食らいついて抜きで1着。

3年越しの初勝利をあげました。 

ピットに戻ってきた藤崎はさすがに嬉しそう。

勝負事は負けが続くと「一生勝てないんじゃないか」と

思うことがありますが、不安を吹き飛ばす勝利になったでしょう。

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128141837j:plain

藤崎も嬉しそうでしたが、それ以上に喜んでいたのが

福岡支部の大先輩・日高逸子。

九州地区は選手数のわりに、

あまり女子選手が育ってこない印象がある地域。

かわいい後輩の勝利が、自分のこと以上に嬉しかったのでしょう。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128141849j:plain

 

藤崎の水神祭を仕切ったのも日高でした。

藤崎が勝利者インタビューから戻ってくる前から、

水神祭会場(?)でひとり待っています。

そこに藤崎が帰ってきて、

徐々に武藤綾子、池田紫乃、大山博子と駆けつける。

九州支部の4人が藤崎をうつ伏せで抱え上げ、水神祭! 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128141901j:plain

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128141911j:plain

藤崎はアタマから水面に突っ込みました。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128141939j:plain

私はあまりピットに入らないので、

そう多くの水神祭を見てはいないのですが、

4人での水神祭というのは、

かなり参加数が少ない方だったと思います。 

いわば、この人数の少なさが、

九州支部の女子選手の手薄さを示しているようにも感じます。

藤崎には九州女子を盛り上げる存在となり、

これからはもっと活躍してもらいたい。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128141952j:plain

ピットにいると不思議と目につく選手というのがいます。

今節の場合は海野ゆかり。

まぁ、綺麗な顔立ちで、女子の中では高い身長なので、

目立つ、印象に残るというのがあるのでしょうが、

それにしてもよく顔を見かける。 

で、これまた無根拠な話ですが、

よく目につく選手が不思議と活躍する。

世の霊能者には、こんな「なぜか目につく」人を

オーラが出ているというのかもしれません。 

海野は11Rを4コースから豪快にまくって1着。

勝利者選手インタビューで「エンジンもいい」と語ったいたので、

自信を持っていたことが目を引き付けていたのかもしれません。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128142005j:plain

15時を過ぎると、ピットは閑散としてきます。

この後にレースのある艇を除いた大半のボートが、

すでに陸に上がりエンジンを取り外されています。 

そんな中、この後にレースを控えている艇以外で、

係留ピットにボートが残っていたのは、

平田さやか、守屋美穂あたり。

初日に目が出ずの若手が最後まで頑張るのはよくある話だが、

初日ピンピン発進の池田明美も係留ピットに艇をつなぎ、

調整をしていました。さらなる上積みを狙ってきているようで、

今シリーズの主役になるかもしれません。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128142022j:plain

11R発売中でも、守屋、平田は水面を走っていました。

そこにエンジン上部をハズして整備していた山下友貴が加わり、

さらに樋口由加里も入り、まだ水神祭を行なっていない組が

最後まで調整。初日はいい結果を残せませんでしたが、

明日はいい目が出るよう期待したいところです。

 

2月末といえども日が落ちるのは早い。

1マーク付近がオレンジ色に染まり出すと、12Rの発走が近づきます。舟券の発売締め切りあたりから、ゾロゾロと選手が表に出てくる。

レース観戦&艇の引き上げのためです。  

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128142044j:plain

片岡恵里や中国の若手の多くはリフトの左端付近にいました。

平山智加ら四国の選手はリフトの右端あたりにいます。

池田姉妹や長嶋万記や谷川里江は

係留ピット付近でレースを見ようとしています。 

余談ですが、多摩川のピットにあるリフトは、

同時に3艇しか乗せることができません。

だいたい1着の選手が一番左、2着の選手が真ん中、

3着が右に入り、陸に上がります。4着以下の選手は

いったん係留ピットに入り、1~3着が引き上げられるのを待ちます。

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128142057j:plain

ドリーム戦が終わり、一番左のブースには勝った田口が入り、

真ん中には2着の山川、右には3着の横西が入ります。

6着に負けた三浦は、まず係留ピットに艇をつけます。 

なんと、レース前から選手がいた場所と、

ドリーム戦の結果がほぼ一致していたのです! 

プロはプロのことがわかるといいますが、

おそらく各地区の選手たちは結果を予測し、

自らが引き上げる艇が入るブースのそばで

レースを観戦したのでしょう。……って、そんなわけないですな。

ただの偶然だと思います。偶然にしても、

あまりにも場所が一致しており驚いたので、

ついつい書いてしまいました。

 

 

レースを終えたドリーム組の面々はみなサバサバしており、

特にかわった点はなし。歴戦の兵なので、

ドリーム戦での一喜一憂はないもの。

彼女たちが心の底から喜ぶのは、

水面が夕陽で染まる日曜日のレースを勝ったときくらいなのでしょう。

 

 

(TEXT姫園 PHOTO中尾)