♪ゆ~きぃ~は降るぅ 多摩川さむい
JLCやネット中継をご覧の方ならばわかるとおり、
本日のボートレース多摩川は大雪です。
私も電車の遅れを考慮して早めに家を出たのですが、
通常1時間くらいで着くところが1時間半もかかってしまいました。
競艇場前駅を出ると10時だというのに、
モーター音がまったく聞こえてこない。ひょっとして本日は中止?
と思いピットに向かうと、ほとんどの艇が陸に上がっていただけでした。話を聞くと、もっと前の時間に試運転を終わらせているとのこと。
これだけ寒いのならば、感触さえ掴めば
もう試運転したくなくなる気持ちもわからないでもないです。
普段に比べると、表に出ている選手の数も少ない。
宇野弥生が屋根のない場所へ行き、
しゃがんで雪玉を作っています。
細川裕子に「手、びっしゃびしゃ」と言われながら、
完成したのは雪だるま。お手製のちんまりとした雪だるまが2体、
自分のボートの舳先に乗せらていきました。
よくよく見てみると、本日のピットは雪だるまがプチブーム。
整備室の前には、誰が作ったのか、
缶コーヒーを抱えたわりと大きな雪だるまが鎮座。
宇野のほかにも舳先に雪だるまが置かれた艇がいくつかあります。
香川素子や池田明美のボートは、
舳先の旗に、豪快に雪だるまがブッ刺されていました。
ちなみに香川は、その雪だるまとともに試運転に出ていって。
さすがに帰ってきたときに、雪だるまはいなくなっていましたが。
そういえば映画「雪に願うこと」で、
屋根の上に雪玉を置くと願いがかなうというシーンがありました。
雪だるまの願いはかなうのでしょうか。
もちろんただただ遊んでいるわけではありません。
やることはキッチリとやる。金田幸子はさっきまで
雪だるまを作ったと思っていたら、
気づくと水面に出て試運転をしていました。
気分転換のひとつなのでしょう。
そうこうしているうちに1Rが発走。
選手も表に出てきてレースを観るものの、
1マークが雪でほとんど見えないし、
大型モニターも何が写っているのかわからない。
これはレースに行くと相当大変そう。
水口由紀は、1レースを終えピットに上がってきた岩崎芳美に
「見づらいやろ?」と確認していました。
そのときは大時計の見え方がどうだっかを
確認しているのかと思っていましたが、
その後、中尾カメラマンが周囲の選手に聞いた話では、
大時計が見えないのはもう当たり前。
1マーク付近になると、ヘルメットのシールドに雪が張り付いて
前が見えないのだとか。かなり過酷なレース環境です。
それでも、2レースの展示航走が終わると、
日高逸子や定野久恵といった3レース出走組が着水。
それに加えて、田口節子、池田紫乃、後半レースの出走選手も
着水。その後も、陸に上がっていた艇が次々と水面に出て行きます。寒いからといって、勝負師は手を抜くわけにはいかない。
ベタベタな表現ですが、
雪を溶かすようなアツいレースを期待しています。
(TEXT姫園 PHOTO中尾)