モーターボート記念は、
全国のレース場から推薦された選手たちが戦いを繰り広げます。
齊藤仁
「江戸川ボートに恥をかかせないよう、頑張ります」
仁ちゃんだけでなく、誰もが自分を推薦してくれた
地元のレース場の思いを背負って戦うわけです。
辻栄蔵
「宮島のみなさん、ありがとうございます。
帰るときにはニッポンの辻になって帰りたいです」
地元のスターから全国のスターへ。
みな、ホームプールを全国にアピールすべく、力を尽くすのですね。
なんたって、あのクールな池田浩二でさえ、
突然「常滑第一」と書かれた帽子を取り出して、おどけてみせている。それに平本真之も「常滑第二」と書かれた帽子をかぶって
呼応しています。
池田浩二
「甲子園では愛知がいまいちだったんで、僕たちが頑張ります」
平本真之
「来年、グラチャンが常滑であるので、チーム常滑、気合入ってます」
そう、今年からMB記念は選考方法が変わりました。
これまでは、各場1人ずつの推薦で、
残りの選手は施行者希望で決定していましたが、
今年からは各場2人ずつ(開催場除く)。
ボートレース甲子園の性格がより強くなったわけです。
今村豊
「下関から遠路はるばるやってきました。谷村、ついてこいよ!」
谷村一哉
「一節間、今村さんについていって頑張ります」
各場代表の2名はチームも同然。
水面に出れば真っ向勝負を繰り広げますが、
陸の上では連帯感をもって、一節を戦い抜くのであります。
で、2人推薦になったことで、こんなことも起きていました。
田村隆信
「初めて鳴門推薦で来ることができました」
これは意外だなあ。以前の方式なら、
田村は施行者希望の枠に入るのが濃厚だったので、
鳴門では別の選手を選んでた、ってことでしょうか。
横西奏恵が代表だったことが多かったような気もしますね。
ともかく、田村はその奏恵ちゃんとともに、鳴門を背負って戦います。
てな具合に、自分を選出してくれた地元への思いを語る選手が
多かった開会式。それ以外のベスト3は……。
平石和男
「こんな格好してたら、『勝手にしやがれ』でも歌いたくなりますけど、
ジュリーを知らない世代も増えてきているので、やめます。
応援ヨロシク!」
ウハハハハ! レース場に来ているゲストの大半は、
知ってると思うけどなあ。へーちゃんの『勝手にしやがれ』
聞きたかったっす。
司会を務めた松岡俊道さんは、守田俊介を
「新プロペラ制度になって頭角をあらわす」と紹介しました。すると……
守田俊介
「残念ながら、新プロペラ制度になって頭角をあらわすどころか、成績が下降してます」
即座にアドリブで返すあたり、この人の頭の回転は速いっすね。
プロペラの回転も上げて頑張ってください!
最後はやっぱりニッシーニャ!
西山貴浩
「選手になってからの夢だった川上先輩と一緒にSGに来ることができました。今節活躍できなかったら、川上先輩ともども坊主にします!」
師弟ボーズを見たいような、二人の活躍のほうを見たいような……。
初の師弟参戦、期待させてもらいまっせ!
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)