BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――聖女たちの聖戦が始まった!

 

午前10時30分、すでに整備室には12聖女が集結。

4人ずつ3列に並んで、モーターの組み立て、

点検作業を始めていた。住之江では1年に1回、目にする風景。

それを大村で、女子選手で見られるとは! 

装着場のど真ん中には、12艇が枠番順に並べられて鎮座していた。大村の装着場は狭く、そういう事情もあって

まとまって置かれていたのだろうが、

しかしそれがかえって特別性をまとわせて、

装着場のなかでそこだけが光って見える。

いや、実際に光っていて、その場所は屋根の明かり取りから

柔らかい日差しが降り注ぐ場所なのだった。  

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171206095934j:plain

さて、モーターをもっとも早く組み終わったのは日高逸子で、

さっそくプロペラのチェックを始めていた。

その間に平山智加も組み終えて、ボートへの装着はこちらが先。

モーターとともに装着場に最初に姿をあらわしたのは

平山ということになる。  それを契機に、数分おきに

聖女たちがモーター装着を始めて、装着場は聖女たちの

作業パーティ(?)の様相を呈し始める。

最後に姿をあらわしたのは横西奏恵で、

普段のSGや女子王座などでも、じっくりとモーターを点検する姿は

見かけられている。いわばルーティンだ。  

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171206095947j:plain

今朝の公開モーター抽選でも、楽しそうに会話を交わしていた

寺田千恵、角ひとみ、横西が、リラックスした表情で談笑を始めた。

“エース機”16号機をついに引き当てられなかった面々なわけだが、

お互いの抽選運の悪さを嘆き合いつつ、

明日からの枠番抽選にも思いをはせていたようだった

。「松井(繁)さんが6、6ってことあったよね~」。

賞金王決定戦では松井の枠番抽選運がよく話題になるが、

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171206100000j:plain

明日からは彼女たちも同じように枠番抽選を行ない、

引き当てた枠番に一喜一憂することになる。

全員が初めての体験、ドキドキとワクワクとハラハラが

同居していることだろう。 2R後には装着作業をほぼ全員が終え、

それぞれの動きを見せ始めた。ペラ調整の準備を始める者、

いったん控室へと戻る者、動きはさまざまだった。

表情を覗き見れば、いずれも緊張感はまだ薄く、

リラックスしている様子。

シリーズ組の面々とも楽しそうに声を掛け合い、

今のところヒリヒリした雰囲気は皆無と言っていい。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171206100011j:plain

3R発売中、日高逸子がボートをリフトへと運んだ。いよいよ着水! 

その一番乗りはグレートマザーである。

この素早さはまさに日高らしさと言ってよく、

これを書いている今まさに、試運転で水面を駆けている。 

3Rが終わると、次々に聖女たちが水面へ! 

戦いのゴングはすでに鳴っている。

いよいよ、聖女たちの聖戦が始まる!

 

 

 

 

 

 

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)