(抽選前のつぶやき)
多摩川は『BOATBoy』三島敬一郎のガチホーム水面。郷に入っては郷に従えで、お薦めモーターを聞いてみた。
「誰もが知ってるエース機は33号機なんですが、前節・永田秀二の転覆でターンの出口~二の足の押しが落ちたような……もちろん、なんでもなければ有力なV候補ですけど、とりあえず過信は禁物かも、です」
おお、唯一50%超えのエース33号機に不安あり?? この33号機も含めた三島の注目モーターTOP6を紹介しておこう。
注目モーター&三島メモ
★★61号機=出足・行き足系が良好。準優外さないレベルの足で特に出足◎。
★★33号機=(前出)とにかく気配チェック!
★★65号機=初下ろしから回り足強力。冷えてきてから出足もなかなか。
★36号機=出足~行き足のツナギがよく見える。
★27号機=本体の良さが伺えるが山崎郡のペラ交換で回り足系→出足系に?
穴63号機=乗り手に恵まれない隠れ上位機。転覆でペラ交換も展示時計◎。
(いざ、抽選会場へ!)
全国発売とは言え、格付けとしては一般戦。室内に入ると「のんびりほわわーーん」とした優しい空気があたり一面に漂っている。当然のことながら、SGのビリビリ抽選会とはまったく違うムードだ。
で、このバトルトーナメントはすぐにモーター抽選とはならない。まずは、明日の5R~12Rの枠番を決める抽選から。GPトライアルと同じように、各組の6選手がガラポンを回して白黒赤青黄緑の玉を分け合うことになる。いの一番にガラポンを回したのはトーナメント1組の江口晃生。穴党の傍観者としてはもちろん「6号艇を!」と祈ったわけだが、ガラポンからこぼれ落ちた玉は、なんとなんと絶対に引いてもらいたくない白!! 周囲の選手たちから「あちゃー」みたいな失笑が漏れ、江口本人もデへへと照れ笑い。うーーーん、江口さん、ちゃんと空気を読みなさいっ!!(笑)
次に「6号艇」を期待したのは3組の深川真二だったのだが、あろうことかまたまた白玉がっ!! 周囲は失笑を超えて爆笑となり、深川自身もニンマリ笑いながら「おもしろくないなぁ」と自虐的につぶやいたのだった。深川さんのイケズッ!!!!
前付け屋のガラポンは続く。続く4組のトップバッター前本泰和も白を引いたりしたらばマジで罵声を浴びせようかと思っていたのだが(笑)、そこはしっかり空気を読んでの緑玉!! 周囲から「オオッ」と安堵の混じった歓声が上がり、前本も「ギャーー」と冗談っぽくのけ反ってから、「うん」と小さくひとつ頷いてみせた。穴党ファンは明日の前本(勝つか大敗か??)で大儲けしよう!!
のんびりふわふわ和やかムードの枠番抽選も大詰めの最終組。ここで白玉=1号艇をゲットしたのは……もはやこのシリーズの代名詞的存在『ミスBT』とも呼ぶべき今井美亜だった。白玉を確認した今井は鳩のように首から上を前後に揺らしながら、ニンマリ笑顔を周囲に振りまいている。さすがの貫禄というか余裕というか、今節もこの“主役”から目を離すことはできそうもないな。枠番抽選のMVPは前本&美亜のW受賞ということにしておこう。
さてさて、その後に行われたモーター抽選は通常通りの進行。選手たちが並んで次々にガラポンを回すという見慣れた光景だったわけだが、やっぱりこちらも「のんびりほわわーん」。ほとんどの選手たちが数字に無頓着で、石野貴之が一番人気?の65号機を引き当てたときにわずかに会場がざわめいた程度だった。石野本人も「あ、そうなん?」みたいな顔で周囲を見回してから、やっとニンマリ目尻を下げたのだった。
で、数字的なエースモーター33号機を引いたのは仲谷颯仁だったのだが、周囲のリアクションは65号機よりも小さめ。地元記者も前出・三島とまったく同じ不安を感じているようで「転覆してから出足、行き足が落ちたからなぁ」と半信半疑の表情を浮かべたのだった。果たして仲谷33号機は買いなのか、消しなのか??
枠番&モーター抽選込み込みで、もっとも優勝に近い選手を選ぶとするなら白井英治だろう。枠番抽選ではすんなり白玉ゲット。モーター抽選でも三島がTOP6に推す27号機を難なく引き当てた。抽選後、私の姿を見た白井師匠はこの「27」について何の予備知識もないようだった。
私「師匠、悪くないっすよ、ウチの三島がトップ6に選んだ推奨モーターですから」
白井「マジ? そんなに良いの?」
黒須田「畠山の見立てじゃないですよ、畠山の見立てじゃないですから!」
白井「あっそう、だったら間違いないないな、やったー!」
コラコラコラコラコラコラコラッッッ!!! 師匠とはいえ、なんぢゃい、その言い草は!! 黒須田も2回繰り返すなやボケーーッ!!
ってなわけで、この文章自体ものんびりだらだらな感じで〆るとしましょ。(photos/チャーリー池上、text/畠山)
注目モーター&三島メモ
★★61号機=森永 隆
★★33号機=仲谷颯仁
★★65号機=石野貴之
★36号機=片岡雅裕
★27号機=白井英治
穴63号機=山田雄太