BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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レディースチャレカTOPICS 初日

 

リベンジの季節

 

 

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 2年前の屈辱を忘れてはいない。。

 永井聖美がピンピンのロケットスタートを決めた。1Rは2コースからイン鎌倉涼をズッポリ差しきり。9Rはインからひとりだけ突出したコンマ07の鋭発から、影も踏ませずに逃げきった。永井といえば、思い出すのが2年前の大村・賞金女王だ。次点の13位で無念のシリーズ回り、ドリーム戦圧勝も含めて111442とV街道を突き進んでいたが、3日目に向井美鈴が負傷帰郷していきなり賞金女王組へと“昇格”となった。が、昇格とは名ばかりで、たとえ連勝してもファイナル進出の権利はなし、しかもガラポン抽選権さえもらえずに6号艇を3日間走り続けた。まさに罰ゲーム。おそらく永井はこの不毛なシステムを呪い、賞金13位に甘んじた自分をも呪ったことだろう。

 

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 去年も14位と煮え切れなかった永井だが、今年の賞金ランクは目下8位。もう、忌まわしいボーダーラインを見る必要はない。さらに400万円を加算すれば、賞金トップの可能性もある。上だけを見続けて、あの罰ゲームのリベンジを果たすときがやってきた。

 

女子の節イチはミポリンか??

 

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 昨日は岸恵子を女子の節イチ候補に挙げていたが、今日の実戦と特訓をつらつら眺めて見立てを変えた。バカに良く見えたのは、守屋美穂だ。5Rの成績は4着に甘んじたが、スリットからの行き足と道中の追い上げにキラリ光るものがあった。さらに、午後になってから遠藤エミと足合わせをしたところ、内からグイグイ伸びて軽く1艇身ほどやっつけていた。おそらく行き足~伸びがトップで、ターン回りは中堅上位か。このパワーがあれば、スリットから主導権を握って、自在に立ち回ることができる。明日も5号艇の1回走りだけに、今日の4着で人気を落とすようなら絶好の狙い目だと思うぞ。

 

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 女子で2位の評価は、平高奈菜。前検から目立っていた行き足~伸びはやはり実戦でも上位レベル、ターン回りでもしっかり水を噛んでいて質の高いバランス型だと思う。

 逆にかなり苦しそうなのが部品を交換した寺田千恵と日高逸子で、特に1着間違いなしという展開から4着までズリ下がったテラッチは重症とみた。そのテラッチを最後に逆転して3着に食い込んだ平山智加は、昨日よりはるかに上向いている。それでも中堅ド真ん中程度ではあるのだが。

 

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あとは、期待している小野生奈が悲しいほどに伸びない。なんとか水準レベルの伸び足を付けて、スリットから十八番の一撃まくりを見せてもらいたい。(photos/シギー中尾、text/畠山)