BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

レディースチャレカTOPICS 2日目

下克上ムード

 

f:id:boatrace-g-report:20171214172707j:plain

 2日目を終えて、レディースチャレカは大混戦の様相を呈してきた。V候補の平山智加が、いきなり1Rで突っ込みの不良航法。-7点の減点を喰らって目下の勝率は3・00。18位までが準優に乗る男子と違い、節間ベスト6だけが優勝戦に乗るシステムだけに、この躓きは痛い。明日からピンを量産して、どこまで挽回できるか。パワー的には、昨日よりまたさらにアップして中堅上位くらいになったと思うのだが……。

 

f:id:boatrace-g-report:20171214172720j:plain

 パワーアップと言えば、昨日はワースト級の気配だった日高逸子も、5Rでガラリ一変の動きを見せた。2コースの日高は遠藤エミを浴びながら、しっかり引き波をまたいで2着争いに持ち込んだ。昨日までの回り足なら、大敗もありえる1マークだったはずだ。さすがの整備力。ただ、これだけアップして、やっと中堅のど真ん中あたりだろう。同じくワースト級だった寺田千恵も、中の下あたりのなんとか戦えるレベルまでは引き上げた。

 

f:id:boatrace-g-report:20171214172733j:plain

 こうして銘柄級がパワー出しに奮闘する中、ゴキゲンな動きを見せたのが岸恵子だ。うーーん、やっぱり前検の女子・節イチの見立ては正しかったのか。5Rは前述、日高との2着争いに。バック直線の態勢は内に陣取る日高がやや有利かと見ていたが、1周2マーク、岸が全速のツケマイでグレートマザーを蹴散らした。力でねじ伏せるようなツケマイだった。

 

f:id:boatrace-g-report:20171214172744j:plain

 さらなる圧巻は9Rだ。このレースの1号艇は、私が昨日の段階で「岸より上」と見立てた平高奈菜だった。「今日一番のイン逃げ鉄板レース」と踏んでいたのだが、3コースの岸がほぼ横並びのスタートから一撃でまくりきってしまった。いやあ、参った。私の目には「たった1戦を見ただけで評価を勝手に変えないでよ、この浮気モノ!! 私がダントツよ!」みたいな怒りの強ツケマイに見えたな。はい、素直に訂正します。女子の節イチ争いは岸VS守屋美穂の一騎打ちとお伝えしておきます。おっと、明日の9Rは1号艇が岸で、3号艇がミポリンだ!(笑)どっちが上か、明日こそは間違えないぞーー!!(photos/シギー中尾、text/畠山)