BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

芦屋レディチャン『前検を斬る!!』

 芦屋レディチャンの前検が終わりました! 芦屋モーターはまだ生まれてから日が浅いので、今日は「先入観を1ミリも抱かず、数字を1%も信頼せず、視野を広くして己の見た目だけを信じて鑑定すべし」というミッションとともに隈なくチェックしましたよ。その結果、栄えある節イチ候補は……このお方ですっ!

 

SS級(節イチ候補)

★★★あっきー×49号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170616j:plain

 

 え? いきなり先入観のカタマリ? モーター抽選会であっきーに惚れこんで、頭がおかしくなってる??(←別コーナー参照) シャッーラップ! あくまでも客観的な診断でございます。バカに良く見えたのは、足合わせでしたね。順を追って解説すると、まずは樋口由加里のターン回りがゴキゲンに見えました。山下友貴と合わせても、喜井つかさと合わせても、樋口31号機がターンだけで1艇身ほど突き抜け、さらに出口からグイッと加速する。意外なモーターではありましたが、あの回り足は相当だと思いますよ。

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170630j:plain

 

 で、素直に「樋口、A以上」とメモッた直後に、樋口vsあっきーの足合わせが始まりました。「なんだか樋口の気配が凄いんで、あっきーが少しやられるかも」と思っていたらば、外からロスのない美しい流線形を描いたあっきー49号機が、艇を併せにきた樋口をキッチリ1艇身ほど抜き去り、あとは同じような足色で突き進んで行きました。「樋口、A以上」という推測が正しければ、あっきーのそれは「S以上」と考えて不思議じゃないのであります。

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170643j:plain

 

 注目のスタート特訓では軽快な出足を披露。班の中では川野芽唯(大穴パワーとしてこっそり期待している21号機)とともに、起こし~スリット付近までしっかりした足取りで加速していました。その後の伸びは他艇と同じレベルでしたが、この49号機は出足系統(ターン回りの掛かり、出口から押していく足を含む)が半端ないので、十二分に持ち味を見せつけた前検と言えるでしょう。文句なしのSS級です! え、いつもは行き足~伸びのいいモーターばかりSS級に指名するくせに、なんで今日は出足系統タイプなのか? いつもはひとり1枚なのに、なんで今日はあっきーだけに3枚も写真を使うのか? ふむふむ、そんな昔のことは覚えてませんね。まあ、反論や批判は甘んじて受けておきましょう。抜群のレース足で、最後にはあっきーがとびっきりの笑顔で優勝するんですから。ムフフフフ♪

 

S級(抜群候補)

★★岸 恵子×17号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170703j:plain

 

 期待したとおり、スリット付近の行き足がゴキゲン。特にスロー2コースから2回行って、2回ともにスリット前後でピューーッと飛び出して行った。明日は8R2号艇の1走のみ。いきなりのジカまくりは注意しておきたい。

 

★★樋口由加里×31号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170716j:plain

 

 数字的には穴モーターで狙い目十分。あっきーをSSに指名した以上、ややギャンブルだがS級に抜擢しておく。明日の8Rで岸がジカまくりに行った場合、5コースからの全速まくり差しで突き抜けるシーンもありえる。

 

A級(上位候補)

★三浦永理×41号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170729j:plain

 

 とにかくターン回りが峻烈に見えた。落合直子の外から並ぶ間もなく突き抜ける感じ。自在派で特に差しハンドルが巧みな永理にとっては「鬼に金棒」的なパートナーだ。しっかり舟券に絡み続けるはず。

 

★寺田千恵×47号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170746j:plain

 

 ドリーム組でいちばん軽快な足色だった。起こしからスーッと加速し、スリット付近でトップスピードに乗る感じ。そのツナギの部分が実にスムースで、しっかりとスタートも踏み込めるはず。ただ、長嶋の伸び返しも良かったので、勝ちきるまではどうか。

 

★西村 歩×25号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170758j:plain

 

 スタート特訓では目立たなかったが、このモーターはレース足が出色。足合わせでターンの出口からギューーッと1艇身ほど突き抜ける迫力は相当だった。まくり屋の歩からすると、もっと伸びに寄せたいかも知れないが……。

 

★守屋美穂×38号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170813j:plain

 

 25号機で優勝した守屋が、今回は数字の低い38号機とのマッチング。ただ、この水面での方向性を掴んでいるのか、数字よりもはるかにいい感触に見えた。特にインコースからの伸び返しがゴキゲンで、明日の11R1号艇は鉄板ムードか。

 

★宇野弥生×5号機

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170827j:plain

 

 わずか27%の5号機だが、そんなレベルの足じゃない。特にターンの出口から押していく迫力が半端なく、バックで主導権を握りそうなパワー。最近の宇野は差しも多用するので、この部分の足は大きな武器になるだろう。

 

 以上、8名の選手&モーターを抜擢しておく。え、あっきーの部分と他7人とで温度差が違いすぎる? 文体や書体からしてまったく違う?? 気のせいですってば!

 さて、前検タイムです。

 

前検時計TOP12

①小野生奈 6.78

 今井美亜

③日高逸子 6.79

 寺田千恵

 細川裕子

⑥藤崎小百合6.80

 守屋美穂

 渡邉優美

⑨三浦永理 6.81

 川野芽唯

 大豆生田蒼

⑫あっきー 6.82

 

f:id:boatrace-g-report:20171230170842j:plain

 

 生奈と美亜は速い時計を出すことも多く、ほぼ想定内だと思います。岸恵子17号機は6秒88でしたが、第4、5班あたりは風が舞っていて、いきなり強めのホーム追い風が吹いた時間帯だったのでまったく気にする必要はないと思います(←ほとんど90台でした)。え、いつもはTOP10なのに、なんで今日だけTOP12なのか? いえ、なんとなく、別に他意はないです、はい。

 

前検ワースト5

①大瀧明日香 6.99

②廣中智紗衣 6.96

③岩崎芳美 6.95

④池田浩美 6.94

⑤高橋淳美 6.93

 池田明美

 田口節子

 

 大瀧、廣中、池田姉妹は風が舞った4、5班でした。他の3人はそれなりに好環境に見えただけに、少し心配かも。特にドリーム組の田口の時計が妙に気になります。(TEXT/畠山、PHOTOS/シギー中尾)