とりあえず、午後3時までに到着した42選手による前検作業は終わりました(午後6時現在)。予定より3時間遅れということで、試運転も少なめ。スタート練習も急増の「6人×7班」という編成で、何から何まで変則の作業でした。それもあって、残念ながら足色チェックの自信度は5段階のDランクくらいっすかね。私なりに良く見えた選手だけをピックアップしておきます。
S級(抜群候補)
★★寺田祥=72号機
いやあ、BB誌の鑑定からは漏れてるけれど、42人でいちばん迫力がありました。スタート特訓の1本目はダッシュでぴゅーーっ!! 2本目以降はスロー起こしからでも軽快に出て行く感じ。回り足は不明も、行き足主体にストレートはかなり強いと思います。これだけスリットで分が良ければ、地元の気合でガンガン握ってくれると思いますよ。センター枠からアタマで狙い撃ちます。
A級(上位候補)
★守田俊介=66号機
練習ではいつも目立たない俊キチですが、今日は雰囲気がありましたね。出足~行き足のツナギが良くて、起こし位置に関わらずスリット付近で半分近く出て行きました。これもセンター筋で楽しみな足色。唯一の気がかりは、ピット離れでまったく出て行かなかった。たった1回だけの練習(スタート特訓の初め)なので杞憂かも、ですが内枠の際には警戒しておきたいっすね。
★濱野谷憲吾=64号機
俊介とよく似たムードで起こしからスリット付近までが軽快。前検体重56キロとは思えない(こら、憲吾っ!!w)スーーッと加速してスリットから半分ほど出て行く感じです。久々にGIを獲った勢いが、まんま抽選~正味のパワーに伝達しているのかも? らしい捌きで2、3着を量産しそうな気がします。
★白井英治=17号機
直線の迫力は寺ショーがやや勝っていましたが、上々です。BB誌の見立てどおりなら、全部の足がやや強めのバランス型でターン回りも余力があるはず。つまり、自在に捌く英治にぴったりのパワーだと思いますよ。地元の利も含めて優勝できる足だとお伝えしておきます。
★前田将太=69号機
後半の4~7班(若手グループ)でいちばん強めに見えました。足は合わせはターンの出口から長田頼宗を煽っていたし、スタート特訓でもスリットからしっかり伸びて行く。尼崎オールスター同様、5コースから全速のまくり差しで万太郎という光景がはっきり浮かびました。外枠でこそ狙いたい。
以上の5人を挙げておきます。他では地元の大将・今村豊も十分に戦えるで、パワー人気ナンバーワンの徳増秀樹31号機は……少なくともストレート足に関してはまったく目立たなかった。悪くはないが、他と一緒。スリット同体から一撃で攻めきる足ではないと思います。
BB誌で◎を打った53号機=小野生奈もスタート特訓はまるで目立たず。でも、このモーターは回り足~出口のレース足が超抜だと思っているので、さほど気にしてません。
さてさて、ここまで書いたところで(午後6時38分)、地震の影響で大幅に遅れた10選手のモーター抽選結果が配布されました!! とりあえず、一安心ですな。でもって1/10の確率で前節に加藤政彦が優勝した24号機をGETしたのは……赤岩善生!! これで優勝なんてことになれば、まさに「災い転じて、残り物に福」ってな感じになるのですが、いかに?
午後7時20分、長い長い前検業務がやっと終わりました! 何はともあれ、すべての選手が無事に第一関門を通過できてよかった♪ で、つい今しがた終わった残り10人のスタート特訓を見て、さらにふたりのAランクを追加しておきます。
★赤岩善生=24号機
第8班の5人の中で、赤岩だけがキラリ光って見えました。まあ、スリット付近で1/3ほど覗く程度でしたけどね。ただ、この24号機はどっちかと言うと出足タイプ。むしろ足合わせで外からツケマイ気味に突き抜ける迫力(パワー好調時の赤岩スタイル)が半端なかった。スリットからわずかに覗いて変幻自在に捌く。今節はそんな赤岩が見られそうです。
★湯川浩司=58号機
こちらも残り物に大福? ラスト9班の中でインから行っては力強く伸び返し、アウトから行っては豪快に伸びきる。回り足は不明も、ストレート系はかなりゴキゲンな足色でした。これで出足系統も水準以上なら、梅雨時に強い湿気王子=ミスターグラチャンが復活するかも?
前検タイムが出ました。
前検時計TOP10
①寺田 祥 6.86
茅原悠紀
③今村 豊 6.87
湯川浩司
峰 竜太
⑥松井 繁 6.88
石野貴之
⑧田中信一郎 6.89
深川真二
徳増秀樹
原田幸哉
白井英治
須藤博倫
久田敏之
平本真之
僅差ではありますが、やはり寺ショー! 茅原のトップタイはやや意外な気もしますが、他は想定内っすね。
前検ワースト5
①江口晃生 7.01
守田俊介
③秋山直之 6.97
柳沢 一
吉田拡郎
新田雄史
俊介はいつものこと、まったく気にしませんよ。今日はどの選手もバタバタで、思い描いたとおりの調整ができなかった可能性が高い(特に最後の10人は)。モーター自体も稼働2、3節ということで大きな整備が入っていないヒヨッコばかり。ワースト時計の江口48号機などなど、明日からの調整で一気に気配が変わるモーターも多々あるはず。部品交換をこまめにチェックしつつ、いち早くパワーアップした選手を見出すのが、舟券的中の近道だとお伝えしておきます。(text/畠山、photos/シギー中尾)