BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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丸亀メモリアルTOPICS 初日

レースは2度あった。

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 今日イチの“珍プレー”は4Rに生まれた。このレース、1マークを回るまでは何の変哲もない展開だった。枠なり3対3からインの平尾崇典がすんなり先マイ、2コース松井繁が一番差し、3コース山田康二がツケマイを打って4カド萩原秀人が二番差し、5コース片岡雅裕がぶん回してのまくり差し、大外の平本真之が根っこ差し……6人ともにセオリー通りの攻撃だ。『近代ボートレースの定石』なんていう教科書があるとすれば、まんま連続写真で載せたいような1マークだった。

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 珍プレーはここからだ。ボートレースという競技はターンの出口で誰かしらが抜け出すものだが、このレースは違った。それぞれの言い分が通ったと言うべきか通らなかったと言うべきか、ターンの出口で横一線に広がり、そのまんまオールスロー(オールダッシュか)のような状態でバック中央へと向かって行ったのだ。
「再スタートかっ???」
 思わず叫んでしまうほどの美しい裏スリットライン! ただし、並びはまったく違う。内から順番に
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 記者室、騒然。もしも内コースから順当に6-4-2(通常の1-2-3状態)で決まろうものなら、3連単配当は99840円!! 裏スリットからジワッと覗いた“イン”平本が一目散に2マークを目指す。“2コース”萩原がその外にピタッと貼りつく。“逃げて差して”の4-2は2連単でも200倍である。が、2マークの直前で萩原が豪快にエンジンを噴かし、一撃の“ジカまくり”で平本を引き波に沈めたのだった。うーん、一粒で2度美味しいWスリットレース。
 レース直後、黒須田が新概念データをチラ見しながら自慢げにこう言い放った。
「ほらね、萩原の“2コース”はまくりなんですよっ!!」(←まくり5勝/差し4勝)
 なるほど。このレースは1マークで再び横一線になると確信し、その並びまでも完璧に予想できれば新概念データで「萩原の2マーク・2コースまくり」舟券を的中できたわけか……って、そんな宇宙人みたいな舟券師、いるわけねーだろ!

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 続いて、舟券に役立つかも知れないお話を少々。すでにスットコドッコイな『穴・極撰』欄でも触れたのだが、やはり丸亀の記念レースは3号艇と5号艇が穴の宝庫なのかも? 直近3節の記念で飛び出した40本の万舟のうち、③アタマが16発で⑤アタマが11発! これほど記念の万舟が奇数艇に偏るレース場は他にないだろう。ちなみに過去3年間の丸亀記念の2連単回収率トップ3は……
1位③-①(116%)
2位③-④(106%)
3位③-⑤(99%)
 と、すべて③アタマ! 今日も③-①が2発も出てたなあ。

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 丸亀水面にどんな秘密があるのかはよくわからんが、「3コースと5コースの攻めが決まりやすい」ということなのだろう。今日も5Rの⑤西山貴浩が太田和美の4カドまくりに乗ってズッポリのまくり差し。9Rの③秋山直之はあえて5カドを選択して全速ぶん回りのまくり差し、一撃。10Rの③山崎智也のあっと驚くツケマイ圧勝も強烈なインパクトだった(昨日からパワー的に見下していた。すいませんっ!)。

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 もちろん明日以降も「丸亀の③&⑤攻勢」が続くとは限らないのだが、自力で攻めきれそうなスピード選手・ハイパワーが3・5号艇にいるときは、これまで以上に注目しておきたい。ちなみに明日は1Rの③馬場貴也&勝負駆け⑤岡崎恭裕とか、6Rの⑤桐生順平とか7Rの③片岡雅裕とか9Rの⑤中村亮太とか12Rの⑤茅原悠紀とか……嗚呼、目移りするようなスピード野郎どもが奇数枠に目白押しですぞーー!!(text/畠山、photos/シギー中尾)