BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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児島レディースVSルーキーズバトル『前検を撫で斬る!』

 超久々に足合わせ&前検スタート練習をフルにチェックしました。しっかり斬れているかどうかわかりませんが、が、S級候補がいいことだけは間違いないと信じています。


S級(抜群候補)

★原田才一郎=23号機


 無難と嗤うかもしれないが、すでにエンジンに実績がある上に、前検のインパクトも強烈だったのだから仕方がない。
 原田のスタート練習は後半の6班。前半の練習が終了した後に足合わせをしたのだが、篠原飛翔との1回目はスリット裏までにちぎってしまって足合わせにならず。もう一度篠原と足合わせをしたのだが、やはりスリット裏では1艇身近い差をつける。さらに木下雄介との足合わせでも優勢だった。
 スタート練習も、1本目はダッシュ5コースから軽くアジャストをしていたのだが、スリット付近で伸びていく。2本目はスロー2コースからでもしっかり出ていく。3本目もスリット手前で加速。さらに前検タイムも6秒56の一番時計。人気になるのは仕方ないが、買わないわけにはいかなさそう。

 

 
A級(上位候補)


★香川素子=56号機


 勝率4.83、2連対率26.9%。下の中くらいの成績で数字的には買いづらいのだが、前検がかなり良く見えたので取り上げたい。
 足合わせでは篠原飛翔を圧倒。単に篠原が悪すぎるだけ疑惑もあるのだが、寺田千恵を相手にしても優勢を保っていた。
 スタート練習も1本目はスリット手前の45mあたりでスッと出ていく雰囲気。スローから起こした2本目も良好。前検タイムも班ではトップの6秒60だった。
 私の見立てが間違っている危険性もあるのだが、今節は女王経験者が多数いるので、意外な好配当が狙えるケースもあるかも。そこをうまく狙って舟券を買えないかと考えている。

 

★新開航=41号機


 「三島エン魔帳」には載っていないが、2連対率48.1%の好素性機。初下ろし節から出足系統が良く、大崩れの少ないスローで安定感のあるエンジンなのだが、スタート特訓では1本目と3本目はダッシュからしっかりと出て行く姿が目に付いた。
 もともと安定感があり、前検はダッシュからの雰囲気が良く、さらにルーキーズの中では実力上位の新開が乗るのだから、予選突破は堅そう。しかも後に発表された前検タイムはトップタイの6秒56。まずはドリーム戦6号艇でどこまでやるかをチェックしたい。


 勝浦真帆(27号機)は前検タイムはいいのだが、足合わせや練習で跳び抜けた何かがあったわけではないので判断は保留。


 寺田千恵(30号機)や吉川貴仁(60号機)は練習の雰囲は気良かったが、ゾーンが狭そうなのでレースを見てみたい。

 

 

穴候補

★木下雄介=50号機


 スタート特訓は隣の艇との差が大きく判断が難しかったのだが、足合わせでピックアップしようと思ったのが木下雄介。前原大道、澤田尚也、井本昌也に優勢、そして何より、エースモーターを引いた原田才一郎との足合わせでもやや劣勢程度で済んだ点を評価。穴候補として覚えておきたい。

 

★前原大道=51号機


 積極的に足合わせに参加して、感覚を掴んでいる感じ。余談だが前半には前原哉との姉弟足合わせもあった。足合わせは勝ったり負けたりだったのだが、スタート練習の雰囲気はよく、2本目はインから持たせる感じがあったし、3本目は大外からのスタートだったのだが、先にスリットを通過した末永和也に一気に追い付く感じがあった。

 

★常住蓮=62号機


 機力がズバ抜けているわけではないが、1~4コースあたりで安定感のあるエンジン。スタート練習では2本目の行き足が良くみえた。戦えそうなエンジンに、赤丸急上昇中の常住が乗るのだから、チェックしないわけにはいかない。すでに一般戦では人気の盲点になることすらなくなっているので、問題は「穴候補」と呼んでいいかだけである。

 その他で気になったのは、上野拓馬(37号機)、野田部宏子(21号機)。腕は一枚落ちるが野田彩加(59号機)も伸びはありそうなので、節間のどこかで一発ないかと助平心を抱いている。

(PHOTO/池上 TEXT/姫園)