【1R】貴仁、踏みとどまる!
インの①吉川貴仁がコンマ09のトップスタートから外艇の攻撃を寄せつけず、豪快なインモンキーで圧勝。予選前半466着という絶望的なポジションから2連勝で猛追撃。【後半7R4号艇で1着(3連勝)なら6・00】という逆転ホームランの可能性を残した。
2コースから差して順走した②浜先真範が2着を取りきりジャスト6・00で予選フィニッシュ。ただ、1着のない成績だけに首筋の寒い6点とも言えるだろう。
「エンスト後の整備でパワーアップした」と豪語した④井上忠政は2走10点の勝負駆けだが、自慢の足を生かしきれずに5着敗退。予選ラストは【5R5号艇で2着=6・00】というのっぴきならない過酷な条件を残してしまった。
【2R】石丸のジカまくりに乗って
準優へ2走14点が欲しい②石丸海渡が、2コースから伸びなりジカまくりで①大豆生田蒼を攻略。しっかり引き波にハメ込んだが、4カドから連動した④鈴谷一平がシャープなまくり差しでバック突き抜けた。初日の減点がなければジャスト6・00なのだが、残念ながら圏外で予選フィニッシュ。
今日は外枠2走で10点ノルマの⑥仲谷颯仁は、6コースから俊敏に捌いて3番手に進出。丸々2周に渡る同県・中田達也(強ツケマイ4連発!!)の猛攻をギリギリ凌いで貴重な6点をもぎ取った。予選ラストは【8R5号艇で4着=6・00】だ。
【3R】F2でも折れない心
2走で16点が欲しい①竹田和哉が、まずはインからガッチリ押しきって10点上積み。後半は【10R5号艇で3着なら6・17】という克服可能なチャンスを残した。
絶賛すべきは⑤井上一輝で、F2のハンデを微塵も感じさせない強烈な5コースまくり差し!! 惜しくも竹田には届かなかったが、気合パンパンの2着とともに【7R3号艇で1着=6・00】という希望を残した。足はかなり良さげで、スタート五分ならミラクル準優がありえるかも?
2走4点という穏やかな勝負駆けだった⑥澤田尚也は、3番手の③吉田裕平を追って追って追い抜ききれずに4着止まり。それでも必要十分条件の4ポイント加算し、後半12Rは【無事故完走で当確】という身の上に。【3着=6・00】の一発勝負だった④松井洪弥も熾烈な3着争いに加わったが、わずかに届かず5着で終戦となった。
【4R】野中大敗⇒末永トップに前進!
昨日まで8・50=暫定2位で末永和也の背中を追いかけていた⑥野中一平が、枠(6コース)の遠さを克服できずに大差の6着惨敗! 自らのトップの可能性がほぼほぼ消失すると同時に、10R6号艇の末永に【4着でトップ確定!(3Rまでは2着だった)】という“飴玉”をプレゼントした。
1着はインからすんなり押しきった①木村仁紀で、後半戦へ勝負駆けを継続。【9R4号艇で1着=6・00】とタイトな条件だが、神出鬼没の個性派レーサーだけにピットアウトから奇襲を警戒しておきたい。2・3着は③栗城匠と②板橋侑我の118期コンビが仲良く占拠。栗城は6・60で予選を終え、準優確定の第1号レーサーとなった。一方、6点加算の板橋は【11R4号艇で4着=6・00】と嫌な条件を残した。
【5R】節イチ決定戦!?
揃いも揃ったり、①山下流心52号機×④近江翔吾22号機の多摩川Wエースのみならず、③伸び――るひかるに昨日から行き足が大幅アップしている⑤井上忠政まで集結し、さながら「節イチ決定戦」の好カード。いざ実戦は高田が“定位置”の3カドから伸びなり果敢に攻めたが、内2艇も必死の抵抗。その間隙を突いて、4カド近江~5コース忠政がズボズボと差し抜けた。
1着の近江22号機は当確ランプを点しつつ、後半戦は9R1号艇で準優好枠を目指す一戦に。2着の忠政は1R5着の“借金”を返済して最低ノルマの6・00まで浮上した。ただ、レース終了時点でジャスト18位だからして、まだ当確指定はできない予選フィニッシュ。3着は自力で攻めた高田が粘り込み、後半11Rを待たずに当確。どうやら準優で紅一点の存在になりそうだ。
【6R】116期、最後の砦
女帝・大山千広、鈴谷一平、山下流心が志半ばでV戦線から離脱した116期。選手紹介での千広の「116期の存在感を示したい」という宣言は空を切った形だが、最後の砦と呼ぶべき①入海馨がインからしっかり逃げきり、後半へ有力なチャンスを残した。【2号艇で3着なら6・00】という11Rは、同期3人が背中を押してくれるだろう。
2着は初日から足色もリズムも抜群の④中村日向が危なげなく取りきり、8・00=暫定3位で予選フィニッシュ! 予選トップの可能性を残しつつ、とりあえず中村5人衆で文句なしの出世頭に輝いた(笑)。
(photos/シギー中尾、text/畠山)