BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THE勝負駆け! 前半戦

 今日は夕刻からバタバタ必至なので、レースダイジェスト&勝負駆け状況を速報スタイルでお伝えします。まずは1R~4Rの勝負駆けトピックス。

【1R】磯部が更なる崖っぷちへ!

 勝負駆け選手は③磯部誠(2走16点)、④深谷知博(2走15点)、⑤塩田北斗(1着)。磯部が枠なり3コースから力強く伸びて主導権を握ったが、得意のまくり差しはサイドが掛からず空転。必要最低限の3着を取るのがやっとで、予選ラストは【6R4号艇で1着=6・00】の崖っぷちに立たされた。2着・塩田は5・80で予選フィニッシュ、4着・深谷も6点未満が確定した。

【2R】シリーズリーダーが撃沈!

「6人全員が大なり小なりの勝負駆け」という接戦カードは、枠なりオールスローから大波乱。インの篠崎仁志と2コース福来剛が越えてはいけない一線を飛び越え、痛恨のFで賞典除外となった。福来は3日目まで暫定トップだっただけに、激痛と呼んでもいいだろう。

 内枠2艇が消えた水面は、そのまま③上平真二~④田口節子~吉川元浩の順番でゴールイン。上平は後半5着、田口は8R1号艇で1着なら6・17、吉川は6・80で予選フィニッシュ。一方、地元の⑥平本は1マークで前がどん詰まりの4着に終わり、準優に赤信号が点った。
※福来の脱落もあって、レース後の18位は塩田北斗=5・80まで下落。わずかながら下位の選手にも可能性が広がる流れになった。

【3R】あっと驚くツチトモ差し!!

 勝負駆けは②毒島誠(1着)、④本多宏和(2着)、⑥松井繁(2走14点)とあって、大外枠の松井が熾烈な前付け。最終隊形1236/45から2着条件の5カド本多がスリットから豪快な絞めまくりを打ったが、毒島あたりで伸びが売り切れ。内コースがもつれている間に、6コースの土屋智則がズッポリまくり差しで先頭に躍り出た。ドリーム戦1着の毒島(6着)、開幕2連勝を飾った本多(4着)ともに、V戦線からまさかの脱落。

【4R】予選トップへの大花火

 ⑥菊地孝平以外の6人がタイトなボーダー勝負駆けという一戦だったが、菊地のトップ当選への気合が他艇を圧倒した。すでに速報でお伝えしたとおり、菊地が6コースから凄まじい大まくりでバック独走。男前すぎる一撃でシリーズリーダーに輝いた。それにしてもの精神力。菊地はピットアウト直後に内艇ともつれて落水しそうになり、態勢を立て直しての6コース進入。気持ちの動揺が残りそうなアクシデントに見えたが、凄まじい集中力と闘魂で大技を成功させた。

 続いて、6Rと7Rの勝負駆け状況と見どころをどうぞ。

6R
①魚谷智之 ―
②関 浩哉 ④⑤=6・00
③中島孝平 ―
④磯部 誠 ①=6・00
⑤篠崎仁志 前半F=賞典除外
⑥桐生順平 ①=6・17

【見どころ】メイチ1着勝負の磯部、桐生の作戦に注目。6号艇の桐生はおそらく前付けに動くはずで、磯部はどう対応するか。また、5R終了時点で暫定2位の関がは準優1号艇の勝負駆け。ここでしっかり上位着を奪い、6号艇の12Rに向かいたい。

7R
①上條暢嵩  ―
②瓜生正義  ①②=6・17
③前本泰和  ①=6・17
④宮之原輝紀 ③=6・00
⑤江口晃生  ―
⑥柳生泰二  ②⑥=6・00

【見どころ】勝負駆け4人はかなり険しい条件下での戦い。瓜生や前本のベテラン勢が1着を目指す中、ルーキー宮之原が3着以内に入線して「SG初参戦にして予選突破」という快挙をやらかすか。6号艇の「ハッスル柳生」が絡めば穴配当必至だろう。
(photos/シギー中尾、text/畠山)