今日のTOPICSは重要な勝負駆けを見据えつつ、臨機応変にお伝えします。まずは、前半１Ｒ～６Ｒのダイジェスト（推定の準優ボーダー6・00）。
【１Ｒ】前本が完走当確の第１号！
地元の⑥前本泰和がすんなり３コースGET。２コース③馬場貴也のジカまくり×イン田口節子の大競りを横目に、ズッポリのごっつあん差しでバック独走となった。流石の前本、30％の低調機をものともせずに予選7・60＝暫定５位で準優入りを確定させた。明日は２号艇が濃厚か。
一方、【２走３・４着】で6・00の②高田ひかるは前本を入れて４カド選択。スタート五分なら十分にまくりきれる最終隊形だったが、コンマ29の６番スタートで不発。５着を取るのがやっとこさで、後半11Ｒは【６号艇２着で6・00】という苦境に立たされた。６コースから行くとして、どこまで伸び足を特化できるか？
【２Ｒ】磯部安全圏、莉々に微かな光明
こちらは地元で１着勝負の⑥上平真二が微動だにせず、穏やかな枠なり３対３から①磯部誠がしっかり逃げきった。初日に「レースができないレベル」と大泣きしていたのに、５戦３勝＝7・60で暫定５位に（前本は６位）。後半の８Ｒ５号艇は【無事故完走で当確】という“指定券”を入手した。
大接戦の２着争いから、最後の１周で力強く抜け出したのは③倉持莉々！ この８点増しで5・20まで底上げした莉々は、崖っぷちながら予選ラストバトルの６Ｒで【２号艇１着なら6・00】という一縷の望みを残した。松井繁や桐生順平を蹴散らしてミラクル準優入りなるか？
【３Ｒ】徳増まくりで自力突破
すでに準優の目がなくても⑥西島義則が猛チャージ。①平山智加とともにずんずん深くなり、さらに②茅原悠紀が３カドに引くという絶好の展開に。だが、先攻めしたのはその外の③徳増秀樹で、コンマ09のトップスタートから豪快にまくりきった。予選6・60で文句なしの準優当確だ。
２着はまくられながらも茅原が残したが、昨日までの軽快な出足が感じられないのは気になるところ。むしろ６コースからその背中をぐんぐん追い上げた⑤平高奈菜の足が強めに見えた。３着で予選を終えた平高は6・50で当確ランプ点灯。軽量奈菜×伸びーーる21号機は準優外枠でも警戒が必要だ。
【４Ｒ】余裕の元志、無念の西山
最低でも３着＝6・00は欲しい⑥西山貴浩がゴリゴリ動いて、最終隊形はちょいと不穏な１２３６／４５。だがしかし、今節はリズムもパワーも良好な①篠崎元志が慌てず騒がずインからすんなり押しきった。この１着で7・00まで跳ね上げ、後半10Ｒは【４号艇で６着でも6・00】という有望なポジションに。
一方、進入から闘志むき出しの西山は、⑤今垣光太郎との３着争いでも気合パンパン。あの手この手で先行する今垣に追いすがったが、死闘及ばずハナ差の４着でＶ戦線からもこぼれ落ちた。３日目から自慢の行き足はじめパワーダウンした気がするのだが、どうだったのか。
【５Ｒ】池田、貫禄の当確ランプ
今節の風雲児⑥菅章哉が例によってチルト３度で参戦したが、スタートが届かず６着大敗。外からは何も来ない境遇の中、イン池田がすんなりしっかり逃げきり、後半12Ｒ５号艇を待たずに準優当確ランプを点した。磯部同様、池田も前検から泣きっぱなし、実際のレース足も非力に見えたものだが、５戦7・40という成績には脱帽するしかない。12Ｒは準優好枠を目指すラストバトルとなる。
２着は昨日まで６位の平本真之で、同じく後半11Ｒ１号艇を待たずに準優当確。それどころか11Ｒを逃げきれば予選トップの可能性すら漂う２着入線でもあった。３着・佐藤翼は【１着のない6・00＝暫定20位】という微妙な成績で予選フィニッシュ。５Ｒ終了時点の準優ボーダーも6・50!!と昨日より大幅にアップしており、絶望的な6・00という見方もできる。
【６Ｒ】美祐、マスターズ狩り！
エース53号機とともに善戦を重ねてきた實森美祐が、待望の１号艇で出陣。３コースからタイトな勝負駆けの④松井繁が豪快に攻めたてたが、この猛攻をギリでブロック。さらに松井の外から強烈なマーク差しで⑤原田幸哉が舳先を突き刺したが、１周２マークは美祐が乾坤一擲の全速ツケマイで原田名人を撃破。超サプライズな「抜き」（決まり手は逃げ）でＳＧ水神祭を達成するとともに、後半11Ｒで予選突破の可能性を残した。相棒53号機のパワーをもってすれば、【４号艇２着＝6・33】も夢ではないだろう。
※６Ｒ終了後の得点トップ６
①毒島 誠＝8・50 ７Ｒ４号艇・11Ｒ３号艇
②山口 剛＝8・50 ８Ｒ６号艇
③菊地孝平＝8・00 ８Ｒ３号艇・12Ｒ４号艇
④白井英治＝8・00 ９Ｒ４号艇
⑤磯部 誠＝7・60 ８Ｒ５号艇
⑥前本泰和＝7・60 予選終了
後半戦はできる限りリアルタイムの速報スタイルで勝負駆けの変動をお伝えしまーす。（photos/シギー中尾、text/畠山）
