BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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下関ヤンダビ『前検を斬る!』

 下関ヤングダービーの前検が終わりました。今日の下関水面はほぼ無風&ベタ凪の絶好のコンディション。そんな中、バカに良く見えた順にお伝えします。

中村泰平=47号機

 同県・黒野元基との内外Wの足合わせを見て「S」即決! とにかくターンの出口からググッググッと黒野を出し抜いて行く景色は圧巻だった。黒野も三島十傑であることを踏まえれば、Sが相応しいと勝手に結論づける。一方、スタート特訓ではセンター筋からさほど目立たず、3本目にインから起こしたときの出足が強力な見え方。やはり、現時点では出足~行き足のツナギ部分がすこぶる軽快なのだと思う。

前田篤哉=21号機

 今日の「良く見えたもんは仕方ないで賞」はコレ。足合わせのターン出口からモコモコじんわり出て行く感じで、泰平47号ほどの切れ味はないけど押し足はゴキゲンの一語。スタート展示でも起こしからの出足~行き足がモコモコ力強く、不気味な馬力を感じさせた。少なくとも機歴35%よりははるかに強めのはず。要注意!

土屋 南=56号機

 足合わせでは同期の井上忠政とターン回り~出口が似たり寄ったりで、スリット裏からの伸びは強め。スタート練習も「他よりはやや優勢だけど、こと出足系統は↑前田篤哉の方が軽快かも?」的な見え方だった。3本目にダッシュから出て行った伸び足はかなり強力で、選手の攻撃的な気質含めてその部分を生かし切るレースを心がけてほしい。

井上忠政=26号機

 2連率33%にして地元記者さんの評価も激低。そのあたりを踏まえれば、篤哉21号機以上のサプライズパワーか。↑南との足合わせはスリット裏まで互角の見え方だったし、スタート練習でもスリット近辺の行き足はなかなかに強力。機歴でバカにされるようなら、初日(2R1号艇・8R5号艇)からコロガシで狙ってみたい隠れトレジャーだ(と勝手に思い込み)。

豊田健士郎=19号機

 うーーーん、なんともビミョーな感じだったのが三島敬一郎の第一席。まず足合わせのターン回りは文句なしにトップ級。吉田裕平の内をくるり鋭角かつスムーズに旋回してスッと半分ほど抜け出した。もうこの時点で「A以上」と決めたのだが、その後のスタート練習がやや期待外れ。起こしからの出足は軽快だけど、3本ともスリット近辺では他と一緒くらいの見え方だった。前節でベテラン江本真治がかなり手前に寄せた影響かも、だがこのモーターの最大の特長である伸び足をもっとアップしてほしいものである(←個人的願望)。

篠原飛翔=57号機

 下関の数字トップスリーの末席を担う57号機は、さすがに安定感が抜群のイメージ。起こしから反応よく出て行きスリット近辺までストレスなく加速する見え方。スリット後はちょいちょい伸びる程度だったけど、あれだけ軽快に出て行けばスローからのスリット一撃まくりはありえる。キャリア的に人気の盲点になりやすい選手だけに、隙あらば舟券に絡めていくつもりだ。

 他では上條暢嵩の出足~行き足、安河内健の行き足あたりもゴキゲンでした。前検タイムです。

前検時計TOP10
①土屋 南  6.61
②大澤風葵   6.62
③前田 滉   6.64
④野中一平   6.65
 高田ひかる
 篠原飛翔
⑦井上一輝   6.67
 入海 馨
 井上忠政
 定松勇樹

 おっと、やはり伸びるのか、南56号機! これなら女傑まくり怪獣の強攻策が期待できそうですね、楽しみだーー! 2位の大澤クンもスリットからの加速感はなかなかに良さげでしたよーー。まだまだ全国的に知名度が低いだけに、こちらは配当的な妙味がたっぷりですかね。

前検ワースト5
①竹田和哉  6.78
②木谷賢太   6.77
③岡部大輝   6.74
 大山千広
 栗城 匠
 板橋侑我
 佐々木完太

 ワーストの竹田クンより、2位以下の6人のほうが劣勢だったり目立たなかったり、ちょっと頼りない足色でした。劣悪タイム=劣悪パワーとは限らないけど、それぞれテコ入れが必要な気がしますね。(photos/シギー中尾、text/畠山)