BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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前検を斬る!

 蒲郡ダービーの前検作業が終わりました。今日のガマ水面はほぼほぼ無風の静水面。観測ポイントの高さ(スタンド4F)、角度(ゴール後50mあたり)ともに申し分のない中で試運転&スタート練習をチェックすることができました。
 唯一の弱点?は各班のスタートがけっこうバラバラで、あちこちで突出Fをやらかす選手が多かった。前検あるあるの「ドカ遅れ多発で凸凹発生」というパターンとはちょい異質の凸凹だったなぁ。ちなみにスタート特訓の1本目は52人中42人がフライング! これはちょっと異常事態と言っていい数字だと思います。それはそれとして、私なりによく見えた順にどーぞ。

Sランク(抜群候補)

今垣光太郎=26号機

 はい、私・畠山がついさっき舟券心中すると決めた今垣26号機。「手前みそだろ」「エコひいきだろ」「希望的観測だろ」とお好きに叩きなさい。でもね、今日の光ちゃんは3コース×5カド×4カドと自力で攻めるべきコースを選択し、どれもスリットからシュッと出て行った。長く当ブログを読んでる方なら、当欄に光ちゃんが抜擢されることはほぼ皆無だとお分かりでしょう。今節の光ちゃんは前検から別人です。ここで大活躍し、地元の三国チャレカへ憂いのない心身で凱旋する、とお伝えしておきます。がんばれ、光ちゃん26号!(やっぱ手前みそかもw)

青木玄太=62号機

 書くまでもない三島イチ推し&数字エース機だけど、やっぱいいっすわ『織姫62号』。とにかく足合わせで三島十傑の深谷知博をターン出口でスーーッと出し抜いた押し足~行き足! その時点でSに決めました。スタート特訓ではインコースから伸び返す足、4カドからシュッと出て行くスリット足が絶品。6コースからはあまの目立たない気がしたけど、前検としては余裕で合格とお伝えしておきます。

Aランク(上位候補)

池田浩二=68号機

 茅原悠紀・峰竜太とは僅差ながらドリーム組でいちばん力強く見えました。出足~行き足~スリット通過の加速がスムースでシュッと出て行く。茅原もほぼ同じ見え方だったけど、そのスリットでのシュッの部分がわずかに強めに見えました。池田が当欄の上位に入るのもレアで、今節は実力込み込みガチで優勝が狙える感じっすね。

重成一人=54号機

 特訓一本目の4カド、二本目のアウト6コースからの行き足~伸びが迫力満点。選手のタイプ的にそんな見え方はほとんどないので、光ちゃん&池田と同じくらいサプライズな特訓でしたね。この不気味なパンチ力を、いざ実戦ではどう使いきるか。いつも通り手前をしっかりさせて、さらにこの伸びが落ちなければ、実に怖い人機だと思います。

原田幸哉=38号機

 重成と同班で、3コースの出足~行き足はやや強め。アウトからは重成にギリギリついていく見え方。とにかく他の4艇よりスリット近辺でしっかり出て行きましたね。三島十傑とは無縁の38号機だけに、「今節のバカによく見えたもんはしょーがないで賞」を授けます。

石野貴之=76号機

 これも下馬評の低いモーターなんですが、スリット近辺の行き足がやたらと鋭く見えました。やや早仕掛けだからという気もするけど、最近の石野や山崎郡、井上忠政など大阪支部はこの部分を来させるのが上手いというか早いというか、とにかく今日の石野も石野らしいスリット足に見えました。

菊地孝平=53号機

 三島の第二席53号機は「不気味」という言葉がぴったりかも。インと2コースからはさほど目立たず、ダッシュ5コースから行ったときだけギューーンと出て行った。石野と同じ班で、この二本目だけは石野を寄せつけない迫力でしたね。今日はかなりの伸び型というか、アト伸びくらいの調整だったかも? それにしても、あの5コースからの突出はヤバかったなぁ。

 他では池田とほぼ変わらなかった茅原、その茅原とも僅差だった峰もゴキゲンに見えました。つまりドリーム12Rは内枠3艇が盤石ってこと?? 穴党の出番は少なそうであります。前検タイムです。

前検時計TOP10
①菊地孝平 6.53
②磯部 誠 6.58
③谷野錬志 6.62
 新田雄史
 佐藤 翼
⑥重成一人 6.63
 青木玄太
 山崎 郡
⑨峰 竜太 6.64
⑩池田浩二 6.65
 茅原悠紀

 おおっと、5コース一本だけ不気味に見えた菊地がダントツのトップ時計!? 三島の第二席は不気味でもなんでもない、とんでも超抜伸びーーるパワーなのか!?

前検ワースト5
①田中信一郎 6.78
②江口晃生   6.77
③馬場貴也   6.76
 前田将太
⑤毒島 誠   6.75
 平本真之
 篠崎元志
 新開 航

 うむ、確かに特訓で目立たない面々だったけど、大ベテランのワースト2はじめ手前を大事にするタイプが多く、さほど気にすることはないと思います。ちょっと気になるのは若手の新開君くらいですかね。(photos/シギ―中尾、text/畠山)