BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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5000番台に注目!の前検ピットから

 レディースオールスターといえば、女子ファンの先物買いというか、若手選手たちがファンの支持を得て少なからず参戦するのが特徴のひとつ。今年は登番5000番台の選手が8人! もちろんいずれはPGⅠでも勢力を増していくことになるわけだが、まだまだ中堅からベテラン勢も強い女子戦線。そんななかで3000番台よりも5000番台のほうが人数で上回っているわけだから(7人-8人)、ずいぶんと若々しいピットと感じるわけである。登番最若手は131期の井上遥妃。前回の鳴門レディースvsルーキーズでも顔を合わせているわけだが、今日も新兵仕事にハツラツと飛び回っておりました。

 5000番台ではじめましては、意外にも宇恵有香のみ。やはり忙しそうに動いているので、話しかけたりはできなかったが、ちょっと落ち着いたたたずまいだったのが印象的でした。井上とは2期違いだが、129期では最年長さん(男女含め)ということもあるんでしょうかね。なにしろ、過去1年の1着の決まり手で最も多いのがまくり差し(逃げよりも多い!)という、女子にはあまりいないタイプでもあるので、レースもちょっと楽しみ。ガンガン穴を叩き出してほしいなあ。

 年齢的に最年少は19歳の神里琴音。ということは、2年前の尼崎レディースvsルーキーズで会っているので、そのときは17歳だったのか! 今さらながらちょっと驚く。しゃかしゃかと走り回っている姿は、うーん、初々しい! 調べてみたら、過去1年の1着の決まり手は逃げ1、まくり2、まくり差し6! 女子はまくり屋が多いというイメージを少し修正しないとなあ、と思ったり。

 北村寧々は昨年に続いての出場。そのときの適用勝率は2.53だったのだが、今期適用勝率は4.31! 急上昇だ! 昨年は複数艇Fがあったレースでの3着が1回あっただけで、大きな着を並べていたが、そのときと同じだと思ったら大間違い! B1級であるのは変わらなくても、期待度はまるで違うと言っておこう。今日は報道陣に囲まれたりもしており、人気度の高さもうかがえたのでした。

 北村の1期上の川井萌は、いまやA級レーサー! 昨年も出場しており、節間2勝をあげていた。引き当てた40号機は、実は“裏三島”。三島敬一郎がピックアップしている10基のように大々的にお伝えするほどではないのだが、整備や調整次第では活躍するかも……と三島もこっそり評価しているのが“裏三島”で、その1基なのだ。調整がうまくいけば得意の3コースまくりが炸裂するかも!

 予備1位からの繰り上がり参戦となった上田紗奈もA級レーサー。攻撃力は兄の上田龍星譲りで、しかも三島3席の29号機を引いたのだから楽しみ。実は昨年、某所で彼女のお父様に声をかけていただき、「龍星と紗奈の父です」とご丁寧なご挨拶をいただいたことがあった。そのことを話してみると、紗奈にも伝わっていたようで、これまたご丁寧にご挨拶してくれたのだった。うーむ、応援しちゃうぞ!

 5000番台、あとの2人はミス38位の柴田百恵と、すでにレディースチャンピオンやヤングダービーにも登場の西岡成美。柴田は明日のオープニングセレモニーをおおいに盛り上げてくれるはずだし、西岡も工務店スタイルで登場して沸かせてくれるはず。てなことよりも、A級である2人は有力選手の一人と言うべきであって、水面をも賑わしてくれることだろう。特に西岡は、今日の様子を見るに、もうビッグの空気にすっかり馴染んでいるという雰囲気でありました。

 西岡あたりは舟券的にも人気になるだろうが、まだルーキーとも言える5000番台、B級4人は特に、舟券に絡んでくれば配当をポンと高くしてくれることは必至。まだ馴染みが薄いというファンの方もいるでしょうけど、注目したら高配当ゲットもありうるぞ。……って、なんか5000番台紹介記事みたいになってしまいましたが、お許しを。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)