【1R】定松セブン、覚醒まくり
口開けから高めのパワー相場&タイトな勝負駆けが揃った接戦カード。2走16点が必要な⑥赤岩善生が動いたが①佐藤翼、②寺田祥、④上條暢嵩の抵抗を浴びて4コースまで。1246/35の変則隊形から5カドの③定松勇樹がコンマ13フルスロットルで一気に内4艇を絞めまくった。隊形の利もあったが、7号機の伸び足も天晴れの一語。貴重な10点を加算した定松は、後半10R2号艇の最低ノルマを5着とした。
2着はインでまくられながらも強烈なレース足で巻き返した翼。翼も11R2号艇で5着条件だ。3着以下の上條、寺田、赤岩は後半戦を待たずに絶望的な境遇となった。
【2R】将太のパワー逃げ
このレースも5人がかなりタイトな勝負駆け。2走で14点ノルマの④吉川元浩が鋭いスタートで一気に絞めまくったが、①前田将太の伸び返しも素晴らしい。インまで叩き斬れないと見切った吉川がまくり差しで妥協し、早々に①-④態勢が固まった。
難なく逃げきった前田は11R3号艇で2着条件、2着の元浩は7R1号艇で3着条件。ふたりとも機力的には準優ボーダーより好枠を狙う勝負駆けになりそうだ。元浩マークから3着に食い込んだ⑤片岡雅裕は9R1号艇を待たずに当確ランプ点灯。ここをキッチリ逃げきれば、準優1号艇の可能性もありそうだ。
【3R】大乱戦!!
人気の①大峯豊がピット離れで遅れたからさあ大変! 大回りでコース奪還に動いたところ、今度は⑥菊地孝平(スタ展はダッシュ6コース)がそれをブロックしながらインコースに潜り込んだ。最終隊形は誰が予想できたか612/345!!
ただ、イン強奪の代償として菊地の起こしは90m前後。さしもの天才スターターも脳内アジャストができずにドカ遅れ~大峯がまくって外の艇もドカドカ差し抜けてバックも3艇横並びの大乱戦から最内の④湯川浩司がするすると抜け出した。2着は今日もしぶとい追走劇で平本(7.60で予選フィニッシュ!)。2走で8点が必要な地元の森高は3着に粘り込み、後半10R5号艇を5着条件とした。イン戦で4着に敗れた菊地の後半は「8R5号艇でメイチ1着条件」だ。
【4R】明暗くっきり
タイトな勝負駆けは②濱野谷憲吾(2走で18点ノルマ)と③深谷知博(3着条件)のふたり。スリットほぼ同体から憲吾が2コース差しの初動を入れた瞬間、外から深谷の強ツケマイモドキのまくり差しを浴びて万事休した。憲吾54号機は今節屈指のゴキゲンパワーと評価していたが、生かしきれずに赤信号。3カ月の実戦ブランクが響いた可能性は否めない。
一方、えぐり込むような割り差しで圧勝した深谷は6.80フィニッシュ。レース後に「今日の感じが良かったので大きなことはしない」と、確かな上積みを感じたようだ。私の評価も昨日までの中堅上位⇒上位あたりまで格上げする必要があるかも?
【5R】西山、暴走モード
ボーダー勝負駆けは①中島孝平④西山貴浩⑥島村隆幸の3人で、結果的にこの3人が上位を独占して当確ランプを点した。レースを作ったのは4カドの西山。わずかに覗いたスリットからフルッ被りで絞めまくり~臨機応変のまくり差し一撃~2マークもフルスロットルでぶん回し~2周1マークは内から息を吹き返した中島に再度の強ツケマイ……というド派手な連続パフォーマンスで予選最後に1着をGETした(インタビューは必見ですなw)
なお、昨日まで暫定トップだった⑤石野貴之は西山から千切れて4着まで。終了時点で暫定3位となりつつ後半10R3号艇に向かうことになった。つまりは、予選トップ争いも大混戦モードだ。
【6R】西橋に激辛の洗礼
勝負駆けは④西橋奈未(3着)と⑤新田雄史(2走16点)のふたりだけ。1マークはトップ級の足を誇る①上條暢嵩が盤石のインモンキーで抜け出し、バック2番手は4カドから完璧な差しハンドルを魅せた西橋! パワー的にもこのまま準優一直線と思える2番手だったが、2マークを全速で握ったらば内から猛烈に切り返した毒島と鉢合わせ。そのまま弾かれる見え方でズルズル後退し、準優圏内からも消え去った。
代わってガッチリ2着を取りきったのがタイトな勝負駆けの新田。昨日の6着で崖っぷちに追いやられた新田だが、この8点増しで後半11R4号艇の最低ノルマを2着とした。パワフルなメンバー相手に、逆転ホームランをかっ飛ばせるか?(photos/シギ―中尾、text/畠山)