BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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速報①熾烈なトップ争い&前半戦ダイジェスト

 速報です。7R1号艇の深谷知博が【1分47秒5】という鬼のようなタイムをマークして逃げきり1着!!!!! これで、10R1号艇の茅原悠紀にはなかなかに重い勝負駆けのオプションが課せられました。

【10R①茅原が1分47秒5以内で勝てば茅原、それ以外は深谷がトップ】

 であります。さあ、王国のスピード野郎がどんだけぶっ飛ばすのか……10Rの白カポックに注目!!

 でもって、遅ればせながら前半1R~6Rの勝負駆けダイジェストをアップします。


【1R】凄絶な2着争い

 すでに準優に赤信号が点っているチーム雪国・青森代表の①鹿島敏弘が意地の逃走。③遠藤エミの3コースまくりを跳ね飛ばすような元気いっぱいの大逃げだ。で、2着争いは差した②坪井康晴とまくり流れた遠藤のウルトラ一騎討ち! 丸々3周に渡るデッドヒートの末に遠藤が坪井を振り切って2着GET。ともに【2走2・3着条件】だっただけに、この着順が後半に大きく影響を与えるかも? パワー比較でも直線主体にわずかに遠藤が強めの見え方だったが、「女子力の差」程度の違いだったか。

【2R】鬼出足

 今日も②深谷知博の出足~行き足がケタチだった。進入は⑥白井英治が展示よりもゴリゴリ攻めて16・25/34の変則隊形に。やや深くなった内2艇に対し、助走を取った3コース深谷が出ていく出ていく! スタート凹んだ白井を軽々1艇身飛び越え、ナチュラルなまくり差しでバック独走態勢に持ち込んだ。
 2着は5コースから深谷と同じルートを鋭く追撃した平高。この8ポイント加算で、【6R6号艇⇒1着なら6・17】という険しいながらも一縷の望みを残した。平高は険しいダービー勝負駆け(オーシャンカップを残してはいる)でもあり、外枠でも軽視は禁物だ。
 3着・渡辺浩司、6着・飯山泰は脱落し、5着の白井は【8R3号艇で4着=6・17】というちょいと嫌味な条件を残した。

【3R】首皮サバイバー

 スリットほぼ横一線からスロー3艇が1マークを有利に旋回し、そのまま好枠の利を生かしきった。勝負駆けとともに伝えると、【2走1・2着=6・17】の①齊藤仁が逃げきって後半10Rは2着。まったく同じ条件の③片岡雅裕が握りマイで2着をキープし、8Rはメイチの1着勝負。【2走2・3着=6・00】の②菊地孝平は2コース差し及ばず3着で、後半11Rは2着条件を残した。さらに言うと、4カドから4着に敗れた松崎祐太郎も後半7Rは2着条件。つまり、1~4号艇はすべて生き残りつつ、すべて1着か2着という厳しいラストバトルが残された。
 また、これはある意味非常に重要なのだが、昨日まで暫定トップの⑤毒島誠は得意のまくり差しがまったくの不発に終わり6着大敗。トップの座を茅原悠紀に明け渡すとともに、予選トップの可能性が限りなくゼロに。パワー的にも不安だらけの6着でもあった。

【4R】完走一番乗りは瓜生!

 元より強力な出足にストレート系統の上積みが見られる①佐藤翼68号機が危なげなく逃げきった。で、2着争いは人気の盲点③多田有佑×4着条件⑥瓜生正義のデッドヒート! コースの利で先行した多田を瓜生が丸々3周追っかけ続ける鬼ごっこは、ギリギリ多田が凌ぎきって①③⑥のピン万決着。実力込み込み、昨日までのパワー差なら瓜生が逆転できた気がするのだが、多田がアップしたのか瓜生が一息だったのか……。とにかく、3着ながら予選6・40の成績を挙げた瓜生が完走当確の第1号レーサーとなった。

【5R】丸野の逆襲

 嗚呼、今節の藤崎小百合27号機はどこまで非力なのか。一矢を報いたいイン戦でもスリットから伸びず、②前沢丈史に叩かれる展開で大きく1マークの外に流れ去った。代わってセンターからスピーディーなまくり差しを炸裂したのが④丸野一樹。注文がハマった1着ではあったが、これで11R1号艇に【4着】という嬉しい条件が付加された。2着も乱戦の展開を突いて⑥中田竜太が流れ込み、6・25で準優当確フィニッシュだ。

【6R】地力決着

 今節はストレート足強力な②田村隆信が伸びなりジカまくりでインの①前川守嗣を瞬殺。その外では、5コースの⑤辻栄蔵が質の良いスタートで一気に飛び出し、田村とシンクロするようなまくり差しで軽々と2番手を取りきった。田村は1R6着の失態を一気に挽回して6・00フィニッシュ。当確とは言えないが、準優に大きく近づくジカまくりとなった。2着の辻は10Rを待たずに完走当確に。百戦錬磨の猛者ふたりだけが光り輝く一戦だった。(photos/チャーリー池上、text/畠山)