目指すは、23号機のみ!?
12時すぎからモーター抽選会がはじまったが、
下馬評は「不動のエース」と呼ばれる23号機が圧倒。
スポーツ紙も『エース23号機入手が優勝への近道』
『エース23号機信頼十分』などの見出しで、
断然の存在感をアピールしている。
8月から使用されている多摩川モーター。
23号機の2連率そのものは47%で
「ごくごく普通のエースモーター」くらいの数字ではある。
が、温水パイプ装着後の強さが半端じゃ特になく、
47%をはるかに超える怪物に仕上がった(某記者談)という。
「にじゅうさんばーーーーーーん!!」
抽選会が半ばを過ぎた頃、選手班長の渡辺千草によって
その数字はコールされた。もちろん、千草も
23号機の怪物ぶりを熟知していたのだろう。
その声は、他のモーターよりはるかに甲高く、
さらに「ばーーーーーーん!!」の伸ばし方も半端じゃなかった。
「ついに出た、出ちゃったよーーーー!! と
意訳してもいい叫びだったな。
で、選手班長を熱狂させる怪物クンを引き当てたのは
……“女子レーサー界の怪物”山川美由紀だった。
あ、怪物は失礼か、訂正、
“艇界のメドゥーサ”山川美由紀だった(←意味は同じ?)。
つまりは鬼に金棒、魔女に箒なのである。
が、美由紀姐さん本人はといえば、千草班長の絶叫に
「え、コレっていいの?」くらいなリアクションで、
のんびりおっとりと体重計に乗っている
(今節の抽選会は、ガラポン後に体重測定)。
その表情が変わったのは、自分の席に戻った瞬間のこと。
“滋賀支部の新ママ”香川素子(写真左)に
「23でしょ? さっき、私、(欲しいのは)23、ゆうてたでしょ!」と
言われて、「え、マジでーーー!!!???」。慌
てて壁に貼ってあるデータ表まで走った美由紀姐さん、
しげしげとデータを見つめてから、
「アザーーーーース!!!!」
その声は、千草班長に負けないほど大きかった。
2連率上位のモーター&レーサーを記しておくと
★23号機(47%)…山川美由紀
★49号機(44%)…池田明美
★27号機(43%)…海野ゆかり
★38号機(40%)…佐藤幸子
★47号機(40%)…鎌倉 涼
★16号機(40%)…水口由紀
★44号機(39%)…池田浩美
鎌倉涼以外はすべて3000番台、
百戦錬磨のベテラン勢ばかり??
ただでさえ力量の上下差が激しい女子戦だけに、
今節の4000番台は苦戦を強いられそうなムードだ。
自称“やまと軍団の里親”としては、
躍進著しい男子に続いて“やまと撫子”にも頑張ってほしいけれど……あ、そういえば、体重測定の前に各選手は
ジャンパーなどの厚手の上着を脱ぐのだが、
やまとのアイドル守屋美穂ちゃんがスッとそれを脱ぎ捨てたとき、
思わぬ色っぽさというか艶っぽさというか、
とにかくその仕草にドギマギしてしまった私であった。
“里親”失格っすか??
(Photos/中尾茂幸、text/H)