モーター抽選を終えた服部幸男が、
静岡支部の面々に向かって右手を突き出した。
その突端から跳ね上がる2本の指。「ブイ」 力強く、
高らかに、服部が言い放った。
おお、試運転もしていないこの段階で、早くも勝利宣言かっ??
いえいえ、実は2号機をゲットした服部の、
お茶目なリアクションでありました、チャンチャン。
まあ、ってな感じでのんびり和やかムードの
芦屋ミーティングルーム。
それもそのはず、今節のモーターは
まだ使用1~3節の若いエンジンばかりで、
まだ評価が定まっていない状態なのだ。
ちなみに服部の2号機は、3節使用して
2準優1優出、2連率52%。『目展示理論』で有名な
スポーツ報知の井上記者も「上位の中の一人に入る」と
前節で太鼓判を押しており、あながちV宣言は
気の利いたジョークだけでは終わらないかも?
この服部の「ブイ」以外はさほど目立った動きもなく、
モーター抽選は淡々と進んだ。
空気が変わったのは、濱野谷憲吾がガラポンを回した直後だった。
32号機。井上記者の前節評価は情け容赦のない「D」ランクで
2連率も18%……その井上記者と一言二言、何事かを囁きあってから、憲吾は頭をポリポリ掻きながら大笑いしたのだった。
あんなに豪快に笑った憲吾、久々に見たぞ。
まぁ、もちろんその表情はドヤ顔には程遠い、
「やっちまったーーー><」的な笑顔ではあったが。
さてさて、井上記者からいただいたパワー評価閻魔帳を元に、
今節の注目機を4つだけピックアップしてみた。
この4機はいじらなくても上位級可能性が高いので、
初日から注目していただきたい。
注目機(連率)…前節気配メモ=今節操者
★58号機(72%)…出足、伸びともに上位=白井英治
★60号機(63%)…後伸び→行き足抜群=佐々木康幸
★43号機(53%)…出足、一瞬の足いい今垣光太郎
★19号機(44%)…全部の足がいい=山口 剛
私の直感では、
19号機がいちばん怖い存在だと思っていたのだが……
いつも前検評価で苦しんでいる山口剛とは……
どうなることやら><(photos/シギー中尾、text/H)