若松ナイターGI・女子王座の前検が終わりました。
冷房の利いていない3F特観席は、地獄のサウナ状態!!
オリンピック寝不足症候群なのに、
おかげでまったく睡魔に襲われることもなく
すべての足合わせ&スタート練習をチェックできました。
あ~暑かった。 さっそく、私なりのパワー評価を
番付に組み替えてみましょう。
SSクラス(節イチ候補)
★★★山川美由紀
どこまで気合いで、どこまでパワーか。
その区別が付かないくらい気合いパンパンの前検でした。
足合わせのターンでは、すべてツケマイ気味に相手を攻め潰す。スタート練習では、起こしからフルッ被りの握りっぱなし?? これでは気配が良く見えないほうがおかしい。でも、私が特に目を奪われたのは、足合わせの際のホーム水面での伸び足でしたね。誰と合わせても、外から1艇身は突き抜けていた。「ホームでは外が良く見える(バックでは内)」が自然の理なのですが、それにしても凄まじい伸びだった。スタート練習の行き足の良さも合わせて、ストレートはトップ級。山川Vモードの足とお伝えしておきます!
Sクラス(抜群候補)
★★平山智加
これまた香川支部。そして、これまた気合いかパワーか、
判別しにくい“パワフル”な前検でした。
とにかく、ツケマイ気味に攻める、攻める。
で、かなり強引に握っている割りに、
どのターンも掛かりが良くてスーーッと相手を突き放す
レース足の強さが感じられました。
こちらは、問答無用の出足型とみます。
まあ、「気合いと勢いだけで青旗3本揚げてしまった」なんてどこかの柔道審判団のような誤審かもしれないけど(笑)、新ペラ制度は以前ほど極端にペラの個性が出ないので、その判断が実に難しいんですって!(←逆ギレ) 井口にしろ太田にしろ、パワー?気合い?自信?テク?が判然としないまま絶好調になりました。おそらく、その4項目のすべてが強いから、今の彼らがある。現行制度では、「気合いもまたパワー」ということで、ひとつ。
★★鵜飼菜穂子
こちらは気合い云々より、自然体の小回りからターン出口でシュッと押していく足に惚れました。鵜飼姐さんにピッタリの出足タイプ。この足があれば1、2コースからいくらまくられても、くるくるくるくる応戦して2、3着に粘りますよ。
Aクラス(上位候補)
★角ひとみ
鵜飼姐さん同様「しっかり回れるターン足」が気持ちよさそうで、回ってからさらにダラダラと行き足まで強めな感じ。なんというか、「先マイさえできれば、負けにくい足」というイメージでした。
★中谷朋子
これはもう、スリット後の伸び一本。
スタート練習でもあえて?6コースから精力的に2本突っ込み、
極上の伸びを披露してましたよ。
あ、なるほど、明日は6&5号艇といういきなりの試金石デーでしたか。うむ、あの特訓のスリットが実現できれば、
朋子さんの一撃大穴は十分ありえますよ!
★廣中智紗衣
地味ですが、小さく回ってしっかり残す足に魅力を感じました。
2コースで持たせる回り足、引き波に強そうなレース足、
そんなムードです。2、3コースで1M混戦になれば、
一気に突き抜けるかも?
★三浦永理
これも回り足。サイドの掛かりが良さそうで、
差しハンドルからかなりしぶとく粘れると見ました。
回ってから押していく感じもあるので、
外コースでも混戦になればアタマまであると思います。
★田口節子
ただ1回の足合わせが、らしくないというか、
力任せに内を潰すようなターンで、
そのまま大差でバック突き抜けました。
私としては2度目の足合わせを期待したのですが、
本人はそれで納得がいったのでしょう。この一度の足合わせで即断は禁物も、とにかく見た目の迫力は凄まじかった。
気合いだけなら山川以上? 初春の2連覇から、
さらにSGで揉まれに揉まれた最強女王。
そのプライドもまた、パワーの一部と言っていいでしょう。
さて、前検タイム。
前検時計TOP10
①山川美由紀 6・77
②田口節子 6・78
③垣内清美 6・80
藤崎小百合
⑤中谷朋子 6・81
⑥三浦永理 6・82
佐々木裕美
⑧鵜飼菜穂子 6・83
渡辺千草
池田紫乃
おお、SS指名と前検トップが重なりました。
気合いだけではない?山川姐御のパワースリットに期待しましょう!
2位の田口も、やはりそれなりの手応えがあったのでしょうね。
前検ワースト5
①長島万記 6・99
②森岡真希 6・97
③永井聖美 6・93
落合直子
鎌倉 涼
樋口由加里
うーん、ワースト2のWマキちゃんも心配ですが、
足合わせですべてボコられていた鎌倉の気配が
いちばん深刻な気がします!><
(photos/シギー中尾、text/H)