平和島GIクイーンズクライマックス(以降、主に「クイクラ」と略します)の前検が終わりました。まず、総評としては「難しい」の一語。8Rが終わってからトライアル組がバタバタと水面に降りて試運転スタート。も、時間としては7、8分ほどで、足合わせもそれぞれ1回あったかどうかという程度。
9R後に明日の11R、10R後に明日の12Rのメンバーがそれぞれスタート練習を行いましたが、スタートはバラけるわ、スリットから突出して伸びる艇が見当たらないわ……自信を持って「コイツが節イチ候補!」と謳うのは難しい前検作業でありました。
そんな中、優勢~やや優勢に見えた選手をいくつかピックアップしておきます。
Aランク(上位候補)
★中谷朋子=70号機
温水パイプが付くあたりまでは「絶対エース」的なパワーを誇っていた70号機ですが、今日の気配は絶頂期には及びませんね。スタート練習の1本目は6コースからスッと伸びて半艇身ほど覗く感じ。突き抜けるという勢いではなく「そこそこ余裕があるな」が素直な感想です。しかも中谷だけがフライングで、早起こしの勢いがあったかも? 2本目は5コースから逆にいちばん遅いS。4・6コースのサンドイッチになりつつ、スリットから1/3艇身ほどこじ開けるように伸びて行きました。この迫力は○でしたね。3本目はスリット凸凹すぎてさっぱり分かりませんでした。まとめると、やはり「スリットからそこそこ余裕のある足色」という表現がぴったりだと思います。本来の70号機は、この程度の評価じゃ済まないはずなんですが……。
★遠藤エミ=49号機
これも70号機とともに期待していたのですが、評価はまったく同じ「そこそこ余裕のあのパワー」でした。足合わせはターンの出口でシュッと押していき、スタート練習でも1/3艇身ほど出て行く感じ。強めであることは間違いない。だがしかし、期待したほど突き抜ける迫力は感じられない。そんな感想でしたね。
★寺田千恵=13号機
スタート練習の1・2本目は4コースから他と同じような足色に見えたのですが、3本目にインから行ったときに非凡な伸び返しを見せました。伸びよりも出足~行き足のセカンド足が強力なのだと思います。スローで狙いたい足かも??
以上3基、どれも前評判の高いモーターで面白味のない見立てになってしまいました。他の9選手はほとんど変わらないように見えました。それが正しければ、明日の12Rのエミはもちろん、11R1号艇の海野ゆかりも「コースの利」で逃げきる可能性が高いと思います。さすがの中谷70号機も6コースでは届きそうにないので。
前検タイムです。あ、トライアル11R組と12R組で風速がけっこう変わった(12R組のほうが強いホーム向かい風=時計が速くなる)ので、別々に記しておきましょう。
前検時計(速い順)
11R組
①寺田千恵 6.61
②平山智加 6.62
③中谷朋子 6.64
④海野ゆかり 6.66
⑤小野生奈 6.68
⑥樋口ゆかり 6.75
**12R組
①遠藤エミ 6.57
②竹井奈美 6.59
③日高逸子 6.62
④松本晶恵 6.67
⑤山川美由紀 6.68
⑥長嶋万記 6.71
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遠藤エミがトップも、風速を補正すると11R組のテラッチとどちらが優秀かは微妙だと思います!
一方のシリーズ戦は、今日からスタンド観戦。舟券の当否はまったく別として(涙)、トップ級のパワーがはっきりしていた気がします。おそらく節イチは行き足~伸びが強烈な垣内清美、同じような足色で堀之内紀代子、出足~行き足が強い渡辺千草、今井美亜、伸びトップ級の倉田郁美、回り足強い山下友貴、水口由紀。今日の気象状況ではこの7基がゴキゲンに見えました。ほとんど成績が伴っていてバレバレですけど。
穴っぽいパワーでは藤崎小百合の10号機。展示時計はイマイチなのに、行き足(&ターンの出口からの足)がやたらと強力に見えました。人気薄の外枠でドカーーンがあるかも??(TEXT/畠山、PHOTOS/シギー中尾)