ピットでのレース観戦場所は、JLCのピットレポートを行なっている場所にあるモニター。JLCスタッフや青山登さんらと並んで観戦しているのだが、今日、2Rだっただろうか、その輪に選手がひとり、加わってきた。横目で確認すると、お、お、王者! 松井繁が我々と並んでレースを観ていたのだ。もう、一気に緊張しちゃうじゃないですか~。
緊張と言えば、森高一真にちょっとした緊張感を見た。もともとレース前には厳しく鋭い表情となり、目つきもきつくなっていく男だが、しかし「緊張はあまりせんけどな」と言っていたのを聞いたことがあった。でも、今日はちょっとナーバスになっている雰囲気。勝負駆けの日って、いつもこうだったかしらん?
多く人が「茅原悠紀が出ている」と証言している。昨日、パワーアップを実感した岡崎恭裕も「足合わせで茅原君と同じくらいになっていた」とも言っているのだ。それがしっかりと成績に結びついてもいて、好調な茅原である。
その茅原が、1R後にボートを整備室に運び込んでいる。本体を調整する選手の行動だ。もしかしたら点検程度なのかもしれないが、しかし茅原は己を過信することなく、やれることをやろうとしているわけだ。まだまだ成績を伸ばして、優勝戦線に絡む可能性はたっぷりとあるぞ。
整備と言えば、守田俊介が整備室にいた! これは珍しい。記者室に戻って、守田を20年も愛し続ける畠山に報告したら、ふんごぉっとワケのわからん悲鳴をあげたほどだ。部品交換をしたというわけではないようで、点検に近いだろう(本体とキャリボディーの設置面にかますガスケットを換えているようではありました)。しかし、整備室で守田を見ると言うのがなんともレア! パワーアップしていたらいいなあ。
さて、なんとも雰囲気がいいのは、毒島誠だ。当たり前か。3日目を終えて予選トップなのだから。それにしても、笑顔が透明感たっぷりで、日ごとにムードが出てきているような気がする。今日は6号艇。大外からどんなレースを見せるのかが、明日以降を占うだろう。
あと、齊藤仁の笑顔がずっと明るくなってきたように思います。明日以降、要注意と見た!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)