BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット@クライマックス――穏やかな朝でした

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171220181007j:plain

 シリーズ記事のほうで、トライアル組とシリーズ組の絡みをいくつか書いたわけだが、今朝のピットでは、トライアル組はわりとゆったりしたペースで動いている選手が多いようだった。エンジンを見るとどれもこれもペラが外されているので、調整をしていないわけではないだろうが、慌ただしく動いている選手は見当たらない。

 いや、あえて言うなら、やはり日高逸子だろうか。1R発売中にボートが整備室内に置かれていたが、2R発売中に本体を外して整備テーブルへ運ぶ姿が見えた。今日もまた本体整備に着手しようということだろう。

f:id:boatrace-g-report:20171220181039j:plain

f:id:boatrace-g-report:20171220181055j:plain

 三浦永理ももしかしたら、朝イチで忙しく動いたかもしれない。福岡の整備室にはモーター整備状況表示盤が掲げられており、これを見ると一目で誰が何の整備をしたのかがわかるという優れもの。三浦のモーター「41」が表示されており、内容は「パワーユニット分解点検」。ようするに、本体を割ったということである。その下のピストンやピストンリングにはオレンジマークがついていないので、交換はしていないと思われるが、本体を点検、あるいは交換を伴わない調整をしたのは間違いない。整備室の奥のほうを見ても三浦の姿はなく、もう整備終わったのかなあ、なんて水面のほうへ歩いていたら、目の前に三浦というプレートのボートが走っているのが見えたのだった。つまり、とっくに本体調整を終えて、試運転に出ていたわけだ。僕がピットに行くより前に、慌ただしく動いていた可能性はある。

f:id:boatrace-g-report:20171220181134j:plain

 係留所には、小野生奈のボートもあった。彼女も早くから、試運転を続けていたことになる。小野自身はペラ調整所でハンマーを振り上げていた。写真は、実は昨日の写真なのだが、今日も同じ姿勢になり、まさにハンマーを振り上げて、強く叩きおろしている。かなり手を加えている感じだ。昨日の調整ではまだ足りなかった? 昨日のレース後に平高奈菜も強めにペラを叩いていたが、それ以上に大きく叩いているのは、間違いなく小野だ。

f:id:boatrace-g-report:20171220181314j:plain

 

f:id:boatrace-g-report:20171220181326j:plain



 目立った動きといえば、この3人くらいか? あとはそれぞれのペースで調整をしていたようで、雰囲気的には穏やかである。目を惹いたとすれば、102期の同期コンビ、滝川真由子と遠藤エミが親しげに微笑み合っていたことか。12人の中には、100期生が3人も揃っている。もちろん期別では最大勢力となるわけだが、その2期後輩である102期生だって2人を送り込んでいるのだ。もちろん、優勝戦でぶつかり合うのを願う二人。まずは11R、最内枠と最外枠で顔を合わせる。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220181530j:plain

 あ、あと1Rを終えた水野望美が、立ちペラ叩きをしていた川野芽唯のもとに駆けつけ、話し込んでいる姿があった。水野と川野、水が集まって川になる野……とバカなことを考えた私でした。穏やかな朝でした……。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 PHOTO/黒須田)