（抽選前のつぶやき）
１月11日の初下ろしから６節分のサンプルしかない児島モーター市場。ＢＯＡＴＢｏｙ３月号には２節だけを見て無理筋の鑑定を記したのだが、全６節をチェックした三島敬一郎（ＢＢ一般戦ウォッチャー）の見立てと比較してみよう。
★三島（６節）…◎19、○66、▲61、△36、43、穴46
★畠山（２節）…◎52、○20、▲64、△41、50、53、54、穴57
ギャハハ、なんとなんと両者の被りモーターが、一基たりともにゃいぞ～!! もちろん信頼度が高いのは、直近のシリーズまで目を皿にしてチェックした三島でしょうな。ここでは三島鑑定を大々的にフューチャーし、私の無理筋鑑定は末席にひっそりと座らせておきましょ。まあ、何にしてもわずか６節（個々のモーター稼働は４節くらい）なので、「数字はまったく当てにならない！」ということだけは肝に銘じるべしっ!!
児島の注目モーター
三島短評
★★★19号機…電気を換えても本体がかなり力強い。
★★★66号機…出足が抜群。
★★61号機…これも出足系統が強力。
★★43号機…回り足中心に出足強め。
★★36号機…新ペラで微妙も出足はなかなか。
穴46号機…これも新ペラも、乗り手次第で一発あり。
畠山短評
★52号機…行き足～伸びが強力だと思うのだが。
★20号機…行き足～伸びが強力なはず？
★64号機…全部の足が強めのバランス型かも？
両者の短評に自信の有無が滲み出てるなぁ（苦笑）。
（いざ、抽選会場へ！）
２年前の第１回大会では、会場に入った瞬間に若い娘たちの熱気に圧倒されつつ「こんなＧⅡって、ありなのね～!?」などと驚嘆したものだが、３度目ともなると何の違和感もない光景に見えてしまう。
大山千広を筆頭にガラポン抽選がスタート。
「大山選手、モーターごじゅうきゅう！」
児島のスタッフが引き当てた数字を大声で伝えてくれるのだが、選手間のリアクションはまったくのゼロ。やはり、初下ろしからわずか１カ月半ちょいというモーターだからして、ほとんどの選手は「どれを引いても……」という思いなのだろう。
スタッフが読み上げる数字を聞き流し、多くの選手たちが楽しそうに談笑を交わしている。特に地元の守屋美穂や薮内瑞希らは、瞳をキラッキラに輝かせて周囲の選手たちと談笑。
「初めてのホームパーティへ、ようこそ♪」
そんな嬉しさが、ごくごく自然に滲み出ていた。
「藤崎選手、モーターじゅうきゅう！」
前出、ＢＢ三島の◎19号機が飛び出しても、すべての選手はどこ吹く風。引き当てた藤崎本人も「はいはい、そうですか」という風情で何事もなかったかのように自席へと戻ってゆく。
だがしかし！ 香川素子がガラポンを回した直後だけ、室内の空気が一変した。
「香川選手、モーターよんじゅうに！」
カメラマンのひとりが「オッ」と唸り、それが伝播するように選手や関係者が「オオッ」と続き、そこからフラッシュが嵐のように香川を射抜き続けた。誰も口にしていなかったが、多くの人々が42号機に注目していたのだろう。私も三島もノーマークの42号機を（笑）。
「え、ええっ？ なんで急にぃっ??」
もっとも戸惑っていたのは、この断然１番人気モーターを引き当てた香川だった。まるで、『モニタリング』のドッキリを警戒するように周囲をキョロキョロと見回している。それからやっと「いいモーターを引いたのか」と合点してニッコリ微笑んだのだった。
で、42号機とは何者ぞ？
手元の資料から42号機を検索して、なるほど、すぐに納得した。２連率65％という断然の「数字エース」なのだ。私も三島もモーターの数字はほとんど気にかけない性質であり、しかも１カ月半ちょいの成績なんぞは言わずもがな。42号機をディスるわけではないが、先に書いたように「香川42号機を過信するなかれ」とはお伝えしておこう。
で、たった一度の大喧騒の直後に、ひっそりと三島の○66号機を引いていたのが森田太陽だった。もちろん、モーター的にも選手的にも一発の大穴を狙うなら、太陽66というダークホースコンビだろう。
児島の注目モーター
★★★19号機…藤崎小百合
★★★66号機…森田太陽
★★61号機…海野ゆかり
★★43号機…深川麻奈美
★★36号機…倉持莉々
穴46号機…樋口由加里
★52号機…落合直子
★20号機…岸 恵子
★64号機…松本晶恵
（photos/チャーリー池上、text/畠山）
