BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

予選が終わっても!

 台風接近のため、残念ながら明日は中止順延となってしまった。明日は当ブログも更新をお休みさせていただきます。残念ではあるが仕方がない。ピットでは、「中止順延も“甲子園”らしい」と前向きというか早い切り替えというか、そんな声も聞こえてきていた。

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 ただ、三浦敬太は「長い一日になりそうですね……。悶々と過ごしそう」と声を落とした。勝負駆けに臨んだ今日、フライングに散ってしまった。北海道代表、無念の戦線離脱だ。勝ちに行ってのフライング、スタートでドカ遅れするより絶対に今後につながるとは思うが、それでも悔やまれてならないし、関係者への申し訳ない思いも募る。まあ、明日一日悔やんで、それで切り替えて、残り2日を全力疾走してほしい。同郷・畠山も落ち込んでいたが、「明日は何しようかなー」とか言って切り替えている(残ってる仕事しろよ)。まだ戦いは終わっていないぞ。

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 そう、本家甲子園と違うのは、予選敗退しても、まだ戦いは続く。一般戦回りとなっても、少々気落ちなどあったとしても、勝利を追い求める姿勢は全員が持っている。まして今節は、全国のレース場やボートレースチケットショップなどで舟券を買って応援するふるさとのファンがいるのだ(わが長野にはどっちもないけど、電投で飯山泰を応援するでしょう!)。いつも以上に勝負にこだわらなければ!
 青森県代表の鹿島敏弘も予選を突破できなかった。しかし明後日も、BTSなんぶには鹿島に声援を送るファンが来る! まあ、それを意識してかどうかはともかく、鹿島は遅い時間までプロペラ調整をやめないのであった。

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 茨城県代表の前沢丈史も勝負駆けは実らず。それでもやはり、調整の手を止めることはない。茨城にはBTS岩間がある。今日もきっと前沢の予選突破を祈るファンが集ったことだろう。明後日もやはり前沢の舟券で勝負するお客さんでにぎわうはずだ。調整を緩めるわけにはいかないのだ。

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 立具敬司と少し話をした。いろいろな話をしたが、「なんとか舟券に絡みたいんですけどね……」と唸るように言ったのが印象に残る。明後日は、1号艇が回ってきたぞ! 舟券に絡む、なんて言わずに、1着を狙え! 和歌山県にはBTSがないけれども、電投を持っている人たちはきっと期待を抱いて白いカポックの立具を注視するだろう。配当妙味もありそうだし、ワタシももちろん狙ってみたいと思っております。

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 もちろん、予選を突破した選手たちも、ふるさとに深紅の大旗を持ち帰るべく、明日一日は羽を休めて、あさってから闘志を燃やす。12R、2着だったが今垣光太郎は「ターンを漏らしてしまった……」とレースを悔やんだ。準優も同じ2号艇だから、二の轍は踏まぬと気合が入るであろう。石川県にはBTS津幡があるが、以前訪れたとき、やはり今垣が優勝戦に乗るとお客さんも増えるのだと聞いた。津幡が燃え上がるかどうかは光ちゃんにかかっている! 23号機にもうひとムチ入れて、準優に臨むことになるだろう。

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 予選トップは桐生順平。12Rを逃げ切って、自力でトップの座を呼び込んだ。おっと、予選最終日の12Rを逃げて予選1位、あと2回逃げるだけという王道パターンに持ち込んだぞ。レース後、須藤博倫や濱野谷憲吾に祝福されて、目尻を下げる。栄えある初代覇者は福島県代表となるか。福島にはBTS福島、そしてBTS玉川がある。桐生の地元はまさに玉川の近くだそうだ。昨秋イベントで訪れたとき、「桐生がトークショーで来たとき、すぐ近くで見たんだよ~」と誇らしげに語るファンと出会った。温かく、そしてアツいファンが多いという印象だった。やはり準優出を決めた中田竜太とともに、気合駆けを見せてくれるはず!
 というわけで、水入りは本当に残念ではあるが、準優勝戦、そして優勝戦への期待をおおいに高める一日にすることにしよう。あさって、ふたたび浜名湖甲子園で盛り上がりましょう!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)