BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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平和島BBC『前検を斬る!!』

 平和島BBCの前検が終わりました! 勝手知ったるホームプール、いつもの定位置(3階特観席)から定地定点観測できたので、鑑定に大きな狂いはないと思います。で、バカに良く見えた選手は、ほとんどが下馬評の高いモーターでした。平和島のパワー相場は5カ月間でかなり鮮明に白黒が付いた印象があり、これは仕方がないところ。ただ、ひとりだけちょっと意外なモーターがメチャクチャ良く見えてしまった。それを筆頭に、高評価の選手を列挙しておきます。

S級(抜群候補)

★★濱野谷憲吾=64号機

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 そう、東都のエースです! 同じ班に石川真二、深川真二、前本泰和など手前に寄せる面々が揃ったせいかも知れないけれど、それにしてもスリットから軽快に出て行った。3本ともにシューーッと半分から3/4ほど覗く感じ。「まさか、桐生チャレカ最終日の52キロをキープしたのか??」と慌てて調べてみたらば、いつもながらの56キロ。昨日までの2日間で4キロ太った憲吾でありました。喰い過ぎぢゃーー!(笑) ただ、56キロであれだけ出て行くのは、逆の意味で脅威でしょ。今日からまたサウナでちまちま減量すれば、あの行き足に更に箔がつくはず。今節の憲吾は大仕事をやらかすかも??

A級(上位候補)

★田口節子=13号機

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 スローからの出足・行き足は目立たなかったけど、ひとたび6コースに出たらば内の田村隆信をスーッと突き放すゴルゴ13号らしい加速感。明日もほぼ6コース確定の6号艇だけに、この伸び足を見て安心しましたね。最大の課題は本人も吐露していた「スタートが行ければ……」。暮れの大一番までFを切りたくないという思いは、今節のグランプリ組とクイクラ組に共通の思いかも。できる限りスタートを奮発して、13号機とともにファイナルまで突き進んでくれ~~!!

★中谷朋子=46号機

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 評判の幸哉41号機と同班で、スリット付近の気配がキラキラしていたのはコッチの方。ダッシュ5コース、スロー3コースともに半分ほど出て行く感じで、本体のポテンシャルを感じさせる好内容でした。ハナから味噌っかす的な立場だった桐生チャレカのリベンジを、平和島を晴らせるパワーとお伝えしておきます。

★西村拓也=38号機

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 これもスリット足が軽快。スロー3コース&5カド&4カド、どれでも他艇より強めのスリット足だったから、胸を張ってA以上と断言しておきます。枠番抽選で“最内”の3号艇をゲットした運も味方に、明日は一撃のジャイアントキリングがあるかも、ですぞ~!

★久田敏之=17号機

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 期待たほどではなかったものの、インから伸び返す足&スロー3コースからの起こし~出足の繋がりは光ってましたね。やはり手前寄りが絶品で、行き足~伸びはやや弱いかも。6号艇の明日は、根っこ差しから最内をくるくる回って3着以内を狙う戦いになるかも。ゴルゴ13号同様、なんとかファイナルまで生き残って欲しいモーターではあります。

★原田幸哉=41号機

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 さてさて、評価が難しかったのがトップ級の下馬評を誇るコレ。特訓の1、2本目は起こしから上体起こしっぱ、モミモミとアジャストしていた風でもあり、「スタートを合わせに行ったんか~い?」と心の中でツッコミを入れました。ちなみにスタートはバッチリ。3本目の6コースは少しだけ伸びて行くようにも見えたけど、今日のところは動向が謎めいていて希望的観測のAまで。

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 この6人の他では、大山千広、赤岩善生、守屋美穂の出足、磯部誠、馬場貴也、丸野一樹の行き足、興津藍、松本晶恵の伸びあたりも強めに見えました。千広14号機は想定どおり出足寄りなイメージで、3本目インコースからの伸び返しがいちばん輝いてみえました。明日の枠番的にもぴったりのパワーだと思います。前検タイムです。

前検時計TOP10
①田村隆信  6.59
②中谷朋子  6.60
③西村拓也  6.62
④興津 藍  6.63
 長田頼宗
⑥松本晶恵  6.64
⑦今村 豊  6.65
 山川美由紀
 前本泰和
 平本真之

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 おっと、トップ=田村はちょっと意表を突かれました。6コース田口13号機に伸び負けたように見えたので……他の面々は、ほぼ想定内でしょうかね。で、いちばん気になる田口13号は、まさかの……??

前検ワースト5
①今垣光太郎 6.77
②守田俊介  6.76
 田口節子
④柳沢 一  6.75
 島村隆幸

 はい、ワースト2位タイという結果だけは何らかのアクシデントだと断言しますよ。これまでほとんどの節で前検トップ級の13号機が、こんな数字を出すはずがないんですっ!! ちなみに今垣光ちゃんは、数字どおりにスリットからまったく冴えない足色。最近、ストレート足を付けるのが上手な光ちゃんが、どこまで得意の「まくり仕様」に叩き換えられるのか。一変すればすぐに大穴を生み出す選手だけに、展示タイムと足色の変化をチェックし続けるとしましょう。(photos/シギー中尾、text/畠山)