蒲郡GⅡレディースオールスターの前検作業が終わりました。今日のガマ水面は強めの向かい風を主体にしつつも縦⇔横にクルクル舞ってる印象もあり、前検タイムはあまり当てにならないかも。ただ、基本向かい風につきダッシュ選手の伸び加減は分かりやすい水面でした。そんな中、スタート練習の3本ともに◎がついた選手がひとり! 私なりに良く見えた順に紹介します。
S級(抜群候補)
大豆生田蒼=27号機
三島敬一郎の第三席27号機。スタート練習の第6班の中で、紛れもないケタチの足色でした。一本目の2コースは早起こしでFながら、スリット前後の加速感がド迫力! 2本目の5カドはスリット近辺で力強く出て行った直後にレバーを放って減速。その間、わずかコンマ1秒くらいだったけど、私の目は誤魔化されないぞーーってな剛速球でした(笑)。3本目は3コースからやっぱりスリット前後で他艇を圧倒。あるいは「他の5艇はこぞって低調機なので、27号機だけがウルトラ目立った」という可能性もあるのですが、とにかくあんだけケタチだったらSを付けたいっすね。明日のマメちゃんは【3R5号艇】。センターには鎌倉・平山の人気選手が居並び、「ここで狙わずいつ狙う!?」ってな配剤ではありますな。
A級(上位候補)
出口舞有子=55号機
三島トップの中田夕貴14号機と同班で、スリット近辺の加速感がほんの少しだけ優勢に見えた。ほんの少しだけ。で、「なんだなんだ、このモーターは?」と機歴をチラ見したらば、前節の杉田篤光が圧逃Vしたモーターでした。さらに地元記者さんが作成した番付表の短評によると、杉田が「このエンジンは次も楽しみ」と言い残したとか。納得のスリット足とお伝えしておきます。
中田夕貴=14号機
そして、出口と同班のエース14号機。スリット近辺ではちょっとだけ劣勢だったけど、足合わせのターン回りやスローからの出足、行き足は文句なし。当然だけど、トータルの足色としては出口55号機より上だったかも。さらに同班には三島・第二席の勝浦真帆45号機もいて、中田・出口・勝浦の抜群トリオが他の3艇を子ども扱いする見え方ではありました。ただ、その上位3パワーの中では勝浦のスリット足がいちばん劣勢に見えましたね。
浜田亜理沙=25号機
三島十傑の圏外で30%台半ばではありますが、スリット近辺の行き足が3本ともに軽快に見えました。最近の亜理沙はペラ調整やエンジン出しに迷いがないというか、スリットからしっかり主導権を握る調整ができていて、今日もその流れの延長かも? 覗けば自力で攻めるタイプでもあり、今節の亜理沙も初日から目が離せない存在とお伝えしておきます。
田口節子=73号機
「出足も伸びも良さげ」と三島が第五席に推した73号機。今日の特訓としては起こし~出足~行き足までの加速感がスムーズかつ力強く見えました。握ったら瞬時に反応して出て行く見え方。この部分がしっかりしていれば、この女傑にとって鬼に金棒。3コースまくりはもちろん、得意の2コースジカまくりもありえる出足系統だと思います。選手の力量も含めて、Vの最有力候補かも!
生田波美音=62号機
いやーー、正直ここに名を連ねるほどの見え方じゃなかった。最終9班の中でスリットからちょろっと強めに見えたけど、1/5艇身くらいでしたか(苦笑)。むしろ私が期待したストレート足より、インからの出足~行き足までが軽やかな印象でもありました。私のワガママ(←モーター抽選記事)で末席に置かせてもらいますが、どこも悪い部分はなく、全体的に強めなのは間違いないんですよ。明日は【4R5号艇】という穴枠で、3Rマメちゃんに続いて突き抜けてもらいましょう、頑張れハミネ62号!
他では高田ひかる、堀之内紀代子の伸び足も良かったし(笑)、宇野弥生、佐々木裕美の出足~行き足もなかなかにゴキゲンでした。前検タイムです。
前検時計TOP10
①細川裕子 6.66
②佐々木裕美 6.67
③大豆生田蒼 6.68
④高田ひかる 6.69
⑤中村桃佳 6,72
出口舞有子
⑦西岡成美 6.73
⑧田口節子 6.74
浜田亜理沙
山川波乙
トップは細川ですか。特訓一本目の4カドからのスリット足が軽快だったから、驚くには値しませんね。佐々木ともども、時計をしっかり出すタイプだし。で、私が抜群に良く見えた大豆生田が3位で、これは心強い数字。他5艇が悪すぎただけではなかった(笑)。他もほぼほぼ想定内で、おそらく明日には高田&堀之内が展示タイムをグイグイ伸ばすことでしょう。
前検ワースト5
①寺田千恵 6.88
②野田彩加 6.85
③日高逸子 6.83
大瀧明日香
野田なづき
川井 萌
はい、テラッチが抜けたワーストですが、出足~行き足までしっかりしていて何の不安もない仕上がりだと思ってます。日高ママもそう。むしろW野田など若手でこっちに属してしまった選手は、ちと心配な材料ではあります。(photos/チャーリー池上、text/畠山)