BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――仕切り直し!

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 さあ、仕切り直し。1R展示後にピットに入ると、装着場はがらんとした状態。なるほどと試運転係留所を見渡せば、ぎっしりとボートが! 昨日試運転ができなかった分、今日は調整⇔試運転のピッチが上がるというもの。昨日の調整が中途半端にならざるをえなかったから、選手たちはなおさら精力的になるというわけだ。

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 整備室では西山貴浩が本体整備。昨日も1R発走待機中に整備をしていた西山、その続きだろうか。2R発売中にはいったん装着し、大急ぎで水面へと飛び出していった。12Rまでたっぷり時間がある……とは、西山自身は考えていないのだろう。

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 同じドリーム組の毒島誠も本体整備。一昨日のドリーム会見で整備を表明していた二人が、“初日”に朝からそれを実行しているという次第だ。表情を見れば、西山よりは毒島のほうが余裕があるような感じ。西山のほうが足的に深刻なのか、あるいはやはり若松SGの分、西山のほうが気負いが大きいということか。

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 などとつらつらピットの様子を眺めていたら、「礼っ!」という声がピットに響いた。1R出走の6人が整列して敬礼し、出走ピットへと向かうのだ。おぉ、ようやくオールスターが幕を開ける! 出走ピットの6艇、展示ピットの6艇とは昨日とまったく同じ並びだが、今日は穏やかに係留されており、昨日のバッタバタと舳先が上下していた様子を思わず思い出してしまったのだった。今日は良好な水面でレースができる!

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 その1Rは、丸野一樹が逃げ切り! ボートリフトで陸に上がってくる途中でヘルメットを脱いだ丸野は、安堵の表情で出迎えた仲間たちの声にこたえていた。エンジン吊り後に峰竜太と顔を合わせると、親指をクイッと力強く立てて見せる。対する峰はアロハ~。だはは、とにかく1着おめでとう。

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 昨日は展示でエンストしてしまい、欠場になっていた茅原悠紀も、完全仕切り直しで出走! 結果は5着となってしまったが、昨日レースが行なわれていたら0点だったわけだから、2点でもついたのは大きいことだ。それでもヘルメットを脱ぐと微妙な表情があらわれて、走れてよかった感は見えなかった。出走した以上は、やはり大敗は悔しいもの。2点とれたからいっか、などということはない。

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 昨日は展示も行なえなかった2R、今日はもちろんレースも行なわれて、上田龍星が差し切り1着。出迎えた石野貴之がパチパチと拍手していた。エンジン吊りでは松井繁が笑顔で話しかける。この大先輩に笑いかけられるってのは、若者としては嬉しいよなあ。上田も顔をほころばせて、何度も何度も松井に頭を下げていた。
 というわけで、無事にオールスターがピットアウトしました! ここからいつも通りのSG激戦バトルが繰り広げられる!(黒須田)